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仕事している人が資格を取る時は国の教育ローンを選ぶべき【経験からの3つの理由】

 

働きながら資格を取りたいから、通信講座を申し込みたい!けれど入学費用が高い。手持ちがないし、家族からの援助も期待できない。あきらめるしかないのかな・・?

私は国家資格の社会福祉士の資格を取得するために国の教育ローンを利用しました。利用要件や借り入れできる金額を解説します。

資格取得のための専門学校入学や通信講座受講には国の教育ローンを検討しよう

「国の教育ローン」とは、政府100%出資の政策金融機関、日本公庫が行う事業「教育一般貸付」の事をいいます。幅広い世帯年収の家庭をサポートし、年収が少ない世帯には優遇制度が適用されています。金銭的な問題で、学習する機会が奪われないようにするためです。

利用できる条件

融資の対象になる学校に入学する、もしくは在校生の保護者(生計を維持している人)で世帯年収が下の表の金額以内の人が対象です。学生本人が成人で、勤務収入などの安定した収入があり、独立して生計を営んでいる場合は学生本人が申込み可能です。
※ただし、学業に専念するために退職をした場合は、返済の見通しが困難となることから、両親のうち主に生計を維持している方や親族の方に申込人を依頼する必要がある。

 

  子供の人数       世帯年収(所得)の上限額    
   1人              790万円(590万円)※緩和要件あり
   2人        890万円(680万円)※緩和要件あり
   3人        990万円(770万円)
   4人         1090万円(860万円)
   5人        1190万円(950万円)

子供の人数が2人以内の場合、以下の要件のいずれかに該当した場合、990万円(770万円)まで上限が緩和されます。

  1. 勤続年数が3年未満
  2. 居住年数が1年未満
  3. 世帯のいずれかの方が自宅外通学(予定)者
  4. 借入申込人またはその配偶者が単身赴任者
  5. 今回のご融資が海外留学資金
  6. 借入申込人の年収(所得)に占める借入金返済の負担率が30%超
  7. ご親族などに「要介護(要支援)認定」を受けている方がおり、その介護に関する費用を負担
  8. 大規模な災害により被災された方。

融資の対象となる学校

修業年限が6ヵ月以上(外国の教育施設は3ヵ月以上)で、中学校卒業以上の方を対象とする以下の教育施設です。ただし、大学等であっても在籍する課程や学校教育法によらない学校については、対象とならない場合があります。

  • 大学、大学院(法科大学院など専門職大学院を含む)、短期大学
  • 専修学校、各種学校(デザイン学校、予備校など)
  • 高等学校、高等専門学校、特別支援学校の高等部
  • 外国の高等学校、短期大学、大学、大学院、語学学校など
  • その他職業能力開発校などの教育施設

使用用途

学校納付金以外にも幅広く利用できます。

  • 学校納付金(入学金、授業料、施設設備費など)
  • 受験にかかった費用(受験料、受験時の交通費・宿泊費など)
  • 在学のため必要となる住居費用(アパート・マンションの敷金・家賃など)
  • 教科書代、教材費、パソコン購入費、通学費用、修学旅行費用、学生の国民年金保険料など

融資限度額

1人につき350万円以内(注)一定の要件に該当する場合は450万円以内

             対象者   融資限度額   
1)自宅外通学者
2) 修業年限5年以上の大学(昼間部)
3) 大学院
4) 海外留学(修業年限3ヵ月以上の外国教育施設に留学する場合)
上記いずれかの資金として利用される方
  450万円  
             上記以外   350万円  

金利・返済方法(令和2年4月1日現在)

年1.66%(固定金利・保証料別)
母子家庭、父子家庭、世帯年収200万円(所得122万円)以内の方または子ども3人以上(注)の世帯かつ世帯年収500万円(所得346万円)以内の方は年1.26%(固定金利・保証料別)(注)申込みする世帯で扶養している子の人数です。年齢、就学の有無は問いません。

返済期間は15年以内(母子家庭、父子家庭、交通遺児家庭、世帯年収200万円(所得122万円)以内の方または子ども3人以上(注)の世帯かつ世帯年収500万円(所得346万円)以内の方は18年以内)(注)申込みする世帯で扶養している子の人数です。年齢、就学の有無は問いません。

返済方法

  1. 元金と利息を合わせた毎月の返済額が一定(元利均等返済)働いている場合はボーナス時期の増額返済も可能。
  2. 在学期間中は利息のみのお支払が可能(元金据置)

申し込み方法

日本政策金融公庫のHP(ここ)から24時間365日受付のインターネット申し込みが可能です。

選ぶ理由①固定金利と返済期間

銀行等の教育ローンの金利は、変動金利が主流ですが、「国の教育ローン」は固定金利です。景気が良くなると金利も上昇しますので、低金利の今、10年など長期で返済する場合は、借入時(融資契約時)の金利が完済まで変わらない固定金利は計画的な返済がしやすいといったメリットがあります。

なお、銀行等の教育ローンの返済期間は10年以内が多いのに対し、「国の教育ローン」の返済期間は最長15年と長期です。ちなみにみずほ銀行の教育ローンはインターネット申し込みで変動金利は年2.975%。三菱UFJ銀行は変動金利は年3.975%です(いずれも返済期間は10年)

選ぶ理由②家庭の状況に応じた優遇制度

教育費負担の大きいひとり親家庭などを支援するために、金利、返済期間、保証料について優遇措置を受けられます。対象となるのは、母子家庭・父子家庭、交通遺児家庭、世帯年収200万円(所得122万円)以内、扶養する子ども3人以上は世帯年収500万円(所得346万円)以内の家庭です。

金利の優遇措置(通常の金利-0.4%)を受けられる方は、交通遺児家庭以外の家庭、保証料の優遇措置(通常の3分の2)を受けられる方は母子家庭・父子家庭及び交通遺児家庭、返済期関の優遇(最長18年)を受けられるのは上記のすべての家庭です。

選ぶ理由③利子等の助成をしてくれる自治体がある

平成30年時点のデータですが、子育て世帯に対する経済的負担の軽減等を目的として、「国の教育ローン」の利用者に対して、その利子(保証料)の一部または全部に相当する金額を給付する制度や助成金を支給する制度があります。

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私も国の教育ローンを利用して社会福祉士資格を取得

私は5年前にケアマネージャーだけでは将来の生活に不安を感じた事、社会福祉士の受験資格が緩和されケアマネージャーでの相談業務と養成講座(1年6か月)を受講して国家試験に合格しなければなりませんでした。その際、養成講座の受講料27万円とスクーリングの交通費や宿泊費、国家資格試験の受験料を考慮して50万円を借入しています。その当時は3人目の娘が生まれたばかりで出費がかさんでいたのでとても助かりました。試験には一発合格したので追加の費用は発生せずに済んでいます。

終わりに

キャリアアップしたいけど、出費がネックで踏み出せない・・という方は一度国の教育ローンの活用を検討してはいかがでしょうか。「借りたからには何としてもスキルを身に着けて返済しないと!」とモチベーションにもつながる事にもなります。頑張りましょう!

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