自転車メーカーの古豪を買収する事で、
そのメーカーの持っていたノウハウ、
販路を活かし2輪業界の強ポジを確保する
狙いがあるようです。
自転車メーカーの古豪 FELT、オーストリアの二輪企業に買収される
FELTは1991年にカリフォルニア州で設立され
ロードバイク、トライアスロンバイク、
トラックバイク、シクロクロスバイク、
グラベルバイクなど様々な用途で使用する
自転車を製造しています。全日本選手権の
タイムトライアルでチャンピオンになった
中村龍太郎選手や、トラックレースの
アメリカ代表に機材を提供しています。
もともとFELTはフランスのスキーメーカー
ロシニョールの傘下にいましたが、今回
オーストリアの二輪メーカーである
ピエナ・インダストリーに買収される事に
なりました。
ピエナ・インダストリーはKTMやハスクバーナ
GASGAS等のバイクメーカーを傘下に収める
企業です。
買収の目的①FELTの自転車製造ノウハウを電動バイクに生かすため
ピエナ・インダストリーは参加企業で
E-Bikeを開発、販売しています。
FELTの買収で、ピエナ・インダストリーは
ロードバイクなどの非電動バイクにおける
世界展開の足掛かりを作ると同時に、
グラベルバイクなど新しいアクティビティ
への参入が可能になります。また、それらに
電動ユニットを組み込むことも考えての
買収と思われます。
買収の目的②FELTのネームバリューを利用して北米市場への参入をやりやすくする
FELTはアメリカでの知名度が高いため、
他のメーカーを買収するより北米市場に
参入するアドバンテージがあり、
ネームバリューもあります。
おわりに
オートバイと自転車、という似て非なる
メーカー同士が手を組む事で、どんな相乗
効果があるのか、今後の展開が楽しみです。