ローラー練習で使うローラーが2種類ある
事がわかったところで、今回は固定ローラー
の種類について解説していきます。
固定ローラーの種類は大まかに3種類です。
- タイヤドライブ型
- リムドライブ型
- ダイレクトドライブ型
順を追って説明していきます。
ポピュラーなタイヤドライブ型
タイヤドライブ型は、負荷装置に後輪の
タイヤを押し付けて固定するローラー台
です。ローラーは樹脂製の物が多く、負荷
装置も2つの円盤状の磁石を近づけたり、
遠ざけたりする際の磁力を使って負荷に
変化をつけるマグネット式や、油圧によって
負荷調整を行うフルード式があります。
MINOURA(ミノウラ) LiveRide LR541
MINOURA(ミノウラ) 固定トレーナー用リア12mmスルーアクスルアダプター
マグネット式は強力な磁力を使用するので、
高負荷でのパワートレーニングもこなす万能
タイプです。専用のクイックリリースを使用
してローラー台に後輪を固定しますが別売の
アダプターを使えばディスクブレーキの
スルーアクスルにも対応します。
ELITE(エリート) QUBO(キューボ) フルード エラストゲル
フルード式は、油圧により負荷の変化が
滑らかで、マグネット式より実走感が高い
です。
タイヤドライブ型の欠点
タイヤをローラーに押しつけて固定するので
押しつけ過ぎるとタイヤとローラーとの
摩擦が大きくなり、熱でタイヤの摩耗が
外を走るより進んでしまう事です。ひどい
時はタイヤのカスがローラーにこびりつく、
タイヤが異常摩耗でパンクしてしまいます。
かといって押し付けが弱すぎると負荷が
掛からずタイヤが空転してしまいます。
またタイヤとローラーの摩擦による甲高い
音(「キュルキュル」)が鳴ってしまう事
があり、細かい微調整が必要な事です。
その為、タイヤメーカーからはトレーナー
専用のタイヤを販売しています。
摩耗や騒音対策のためタイヤがかなり
固くなっています。冬の間は室内
トレーニング一本に絞るならお勧めです。
またZWIFTのようなバーチャルライド
アプリでコースの起伏に対応した負荷
装置がついたローラー台もあります。
リムドライブ型
固定方法はタイヤドライブと同じですが、
負荷をかける場所がホイールのリム部分に
なります。タイヤが凸凹なマウンテンバイク
での利用を想定していますが、ロードバイク
でも利用可能です。
リムドライブ型の欠点
世界で唯一製造していたミノウラが生産を
終了したので、もう手に入らない事です。
ダイレクトドライブ型
後輪を外してローラー側に装着した
スプロケットに装着するダイレクトドライブ
型はタイヤの摩耗を気にせず思い切りもがく
事ができるローラー台です。タイヤドライブ
型の欠点であったタイヤの摩耗を気にせず
トレーニングができます。また、ZWIFTの
様なバーチャルライドアプリを使用すれば
コースに合わせて負荷が自動で変わる
スマートトレーナーとしても利用が可能
です。
ダイレクトドライブ型の欠点
他のローラー台に比べ高価な事、スマート
トレーナーとして使用するためには電源が
必要な事、スプロケットは別売なので、
追加投資がかかる事も欠点です。
おわりに
固定ローラーに焦点をあてて紹介して
きました。バーチャルライドアプリが
メジャーになって固定ローラーも
タイヤドライブ型よりダイレクト
ドライブ型の方が増えてきています。
初期投資はかかりますが、一度購入
してしまえばかなり長く使えます
ので、この冬にぜひご検討ください!