前回の「Super Tuck」ポジション禁止の件
ですが、UCIが正式にガイドラインを公表
しています。今回はその公式ガイドラインを
和訳してみました。
ただし素人和訳なので、ニュアンス的に
おかしい点もあるのでご了承下さい。
表紙主催者、チーム関係者、選手代表が協議
イントロ今回のガイドラインはレースに出る選手の
安全確保を第一にしています。
2020年8月、ツール・ド・ポローニュ
初日のゴールスプリントでの大落車
事故や、2020年ジロ・デ・イタリアで
ボトルを踏んで落車、リタイアした
ゲラント・トーマスの件、カメラモト
が原因で自転車を捨てて走ったクリス
フルームの件などが今回の策定に踏み
切った要因と言えます。
ガイドラインには選手の代表をはじめ
主催者、チーム関係者が集まり協議、
満場一致で採択されたとの事です。
コースの保護柵設置について
ツール・ド・ポローニュの事故の
写真をみると、柵は地面に固定されず
軽く薄い素材でできており、ぶつかった
瞬間にバラバラになって後続を巻き込んで
います。
そのため今回の策定で柵の設置方法や
素材について変更されています。
保護柵ゴール地点
各ポイント地点のアーチ設置基準について
スプリントポイントや山岳ポイント獲得
地点を表すアーチの設置基準についても
ガイドライン策定がありました。
何かトラブルが発生した場合にすぐ後続
に知らせる体制を整えています。
あーちカメラモト、チーム車両の位置について
カメラモトが原因となったトラブルは
過去にも数多くあり、今回のガイド
ラインで、明確な指針が示されました。
カメラボトルなどの受け渡し、破棄について
落車回避の目的の他に、環境悪化や
それをマネする一般人により自転車
競技のイメージダウンを心配した事
で、新たにゾーンを設けてそこに
破棄するようになりました。
ボトル選手のポジションについて
極端な前傾姿勢だけでなく、サドル
からお尻をリアタイア側に落として
胸でサドルを支えるように風の抵抗を
少なくしようとするポジションも禁止
の対象になりました。
ポジションおわりに
当初はUCI主導でガイドラインを決定
していたと思っていましたが、しっかり
選手側からも意見を聞いていましたね。
(フィリップ・ジルベールとマッテオ
トレンティン)ガイドラインを出した
事で2021年のロードレースがどうなるか
これから楽しみです。