冬になると日が短くなり、明るくなるのは
遅く、暗くなるのは早いですし、寒さも
厳しいのでどうしても中にこもりがちに
なったり、走るのを控えてしまいがちです。
でもどうしても走りたい!という方は
しっかりライトを装備して走りましょう。
ところで、自転車用ライトはどれくらい
明るければいいのでしょうか?パッケージ
によく記載されている「ルーメン」とは
何でしょうか?
夜間に前方10メートルの距離にある障害物を確認することができる明るさが基準
自転車のライトの明るさは各都道府県の
道路交通規則で決められています。
ちなみに青森県の道路交通規則では以下の
通りになっています。
(軽車両の道路にある場合の灯火)
第十条 令第十八条第一項第五号の規定により軽車両(牛馬を除く。以下この条において同じ。)がつけなければならない灯火は、次の各号に掲げるものとする。ただし、反射器材を備え付けている場合は、第二号に掲げる灯火をつけることを要しない。
一 灯火の色が白色又は淡黄色で、夜間前方十メートルの距離にある交通上の障害物を確認することができる性能を有する前照灯(前方十メートル以上照射できる前照灯火にあっては、主光軸の地面における照射点が前方十五メートルを超えないもの)
二 灯火の色が赤色又は橙色で、夜間後方百メートルの距離から点灯を確認することができる性能を有する尾灯
夜間で10m先にある穴や動物が視認
できれば大丈夫なようです。
10mの根拠は明記されていませんが、
普通自動車のブレーキをかけ始めて
から進む距離のデータは松山市が
実験したデータがあります。
(出典 松山市)
時速30km前後で走っていて、障害物や
危険物を視認してからブレーキをかけて
完全に止まる事ができる距離がおおよそ
10~15mになっています。ロードバイク
ではブレーキレバーに手を添えて走って
いる事が多いので、車に比べてブレーキ
をかけるタイムラグは少ないと思います
が、4輪に比べてタイヤの接地面積が
少ない事、ブレーキの性能も車に比べて
劣っている事からおおよそ同じ位の
制動距離と考えてもよさそうです。
ルーメンとは光源がすべての方向に放射する光の量の値を示し、数値が大きいければ大きいほど明るい
「ルーメン」は光源から発せられる
光の量の総量(光束)のことです。
ではルーメンの数値が大きければ
大きいほど明るいのか、といえば
正解とも間違いとも言えません。
光の照射面積が広くなるとルーメン値が大きくても明るくない
(シュアファイアHPより)
軍隊で使用しているフラッシュライトの
ルーメン値は、1000ルーメンほどあり
ます。これは強力な光線で敵の目を
くらまして撃たれる前にこちらが撃つ
ため、照射面積を狭くしています。
自動車のヘッドライトは照射面積を
広く(最低でも車の幅)しないと危険
なので、ルーメン値もロービームで
2000ルーメンありますが、照射面積が
広いので、後ろから照らされても、
眩しくないのです。(照射点が低い
のも理由)
ルーメン値の大きさと値段は比例する。逆に点灯時間は反比例する
ルーメン値が大きいほど点灯時間が
短かったり、バッテリーが大きく
なり重量が増したり、値段が高く
なります。
夜間でも1時間程度のライドであれば
1000ルーメン前後のライトがちょうど
いいでしょう。
キャットアイ(CAT EYE) LEDヘッドライト VOLT800
おわりに
ロードバイクに乗る時は、自転車用ライトを
忘れずに、安全に楽しんでください!