ロードバイクのトレーニング方法の一つに
「パワートレーニング」があります。
ペダルに加わる力「パワー」を数値化して
走行時の「どこで」「どの程度の時間で」
パワー値の変化があったかをデータ化し、
重点的に鍛える部分を可視化する事ができる
ロードレースで勝つためのトレーニング
です。
パワー値を測定するには「パワーメーター」
が必要不可欠です。現在は様々な形状の
パワーメーターがあり、自分の状況に応じて
選択する事ができます。
ペダル内蔵型パワーメーター
ペダル内蔵型パワーメーターのメリットは
簡単に取り外しが可能で、自転車の種類を
選ばない手軽さにあります。代表的なのは
GarminのVector3です。
Vector3は、左右それぞれのパワー値、合計
パワー値、ケイデンス、左右のペダリング
バランスを計測することができます。
またシッティング時とダンシング時、
それぞれの時間とパワー値を測定し、
ポジションによる差異を確認できます。
ぺダリングにおけるトルクのかかり始め、
終わりを表示し、プラットフォームセンター
オフセットはペダル面に対するトルクの分布を
表示します。これにより、クリートの適切な
ポジションが確認できます。各数値は互換性の
あるEdgeサイクルコンピュータとGarmin Connect
アプリでも確認することができます。
値段が高い、ペダルの種類を選ぶ、ペダルが
重くなる、落車時にぶつけて壊しやすい、
というデメリットはありますが、近年では
お手頃価格な商品も出てきています。
ファベロ Assioma DUO ブラック 94mmx96mm
無線プロトコル:ANT+ PWR(CT + PO)プロファイル、Bluetooth v4.0 ・転送データ:パワー(watt)、ケイデンス(rpm)、L/Rバランス%、トルク有効性(TE)、ペダル円滑度(PS) ・最大パワー:2000W ・L/Rバランス:0~100% ・最小~最大ケイデンス:30~180rpm ・パワー計測精度:±1% ・ケイデンスセンサー:内蔵 ・内部バッテリー:充電式リチウムバッテリー、50時間稼働 ・USB充電:ダブル充電器(左右同時充電可能) ・ペダルアクセル材料:AISI 630 H900ステンレス鋼 ・ペダルアクセルねじ切り:9/16"-20 TPI ・ベアリング:No.3密閉式カートリッジベアリング ・動作温度:-10 ⁄ +60℃ ・バッテリー充電温度:+5 ⁄ +40℃ ・保護等級:IP67 ・認証:CE、FCC、PSE、AUS/NZ、KC、RoHS、ANT+、BLE ・互換クリート:FAVERO 赤色クリート、黒色クリート、LOOK Keoクリート(オリジナルのみ) ・乗車最大体重:120kg
10万円を切るパワーメーターも登場しています。
こちらはLOOKペダルに互換性あります。また
シマノSPD-SLペダル互換性の製品も開発中との
事です。
クランク取り付け型パワーメーター
クランクのギア板裏やクランクアームの
裏側にセンサーを取り付けて使用する
パワーメータです。ペダル型に比べ軽量で
ペダルを自由に選択する事ができます。
デメリットはクランクに取り付けるには
メーカーに頼る商品が多い、簡単に別の
自転車と交換して使いまわす事ができない
一部メーカーのフレームにセンサーが
ぶつかり取り付けできないなどがあります。
ホイールのハブ内蔵型パワーメーター
(代理店HPより転載)
ホイールのハブ軸に取り付けるタイプは
フレームの形状を選ばず使用でき、
ホイールの交換で他の自転車と使いまわす
事ができるのがメリットです。
デメリットはホイールに取り付ける時に
一度バラバラにする必要があり、専門的
な技術が必要な事、ホイールが重くなる
事、取り付けられるホイールが限られる
事があります。
正直、パワーメーター買うよりホイールとか買ったほうが・・
パワーメーターは最低でも10万円前後
します。そしてパワーメーターを手に
入れても、しっかり運用できないと
意味がありません。FTP(1時間連続して
出せるパワー値)を定期的に測って
メニューを組んで、パワー値を分析して、
という面倒くさい検証をしないと宝の
持ち腐れになってしまいます。また、
一緒に走る仲間がパワーメーターを
持っていれば、その数値を比べて速い
走り方を考える事もできますが
独りぼっちだとそれもできません。
ですから、ガチでレースに取り組む!という
断固たる決意がなければ、パワーメーター
よりもホイールやパーツを購入したほうが
いいです。
おわりに
パワーメーターはロードバイクに必須!
と考えていた時期がありましたが、
パワー値は勾配や天気、疲労で簡単に
上下する事、なにより1人で走る事が
多く、パワー値を分析するのが正直
大変だったので、次期デュラエースが
出たら普通のサイコンに戻す予定。
なによりZWIFTのZpowerような疑似的
にパワー値を出してくれるトレーニング
アプリもあるので、室内トレーニング
でもパワーメーターはいらなくなって
います(レースをする場合はパワー
メーター必須ですが)
ただ本気でレースに取り組みたい!と
いう方にはパワーメーターを使った
パワートレーニングは非常に有効
です。