ツール・ド・フランスの前哨戦である
クリテリウム・デュ・ドーフィネ。
トレックが従来のフレームと一線を画した
新フレームを投入するなど、注目性が高い
大会ですが、優勝候補の選手のある行動が
話題となっています。
勝利を確信したガッツポーズからの転落
第一ステージを勝利して流れに乗っていた
ワウト・ファン・アールト。スプリント賞を
示すグリーンジャージを着用して、2級山脈
頂上ゴールの第三ステージに挑みました。
以下はチーム ユンボ・ヴィスマの公式HP
からレース展開を翻訳して抜粋した内容です。
スタート序盤から逃げグループが形成され、細かいアップダウンを進む中、メイン集団は一日中逃げ集団をコントロールし続けた。ステージ終盤、我がチームがリードを奪い、6.2kmの最後の上りの前に逃げグループを捕らえ、プリモシュ・ログリッチとファン・アールトの2人を従えて、誰もこの集団から抜け出すことができないようにした。チームメイトの献身により、先頭に立ったファン・アールトはスプリントを開始、ゴールライン直前で勝利を確信して両手を挙げた。しかし彼の右後方から猛追したグルパマFDJのゴードゥがハンドルを前方に目一杯突き出し、ホイール半分差で勝利を攫っていった。ファン・アールトはこのフランス人が先にラインを越えたことにすぐに気がつき、表情は固まっていた。
「これはルーキーのミスだ。他に言いようがない。こんなことは初めてだ。自分自身を蹴ることもできた。あと少しだったのに、手放してしまった。左側のコフィディスのライダーを抜く為にハンドルを押し出してラインを超そうと思ったんだ。このようなフィニッシュでは、純粋なスピードはすぐに失われてしまう。ダヴィドにあっという間に抜かれ、自分がミスをしたことに気づいたんだ」。
ステージ優勝は逃したものの、ファン・
アールトは総合首位でイエロージャージを
手に入れています。
意外とあるガッツポーズでのやらかし
https://twitter.com/procycletrumps/status/1534199889235787777
「ルーキーのやらかしだ」と自虐したゴール
手前でガッツポーズして後ろの選手に差される
というのは、過去にも意外とありました。
https://twitter.com/fcbliebe1900/status/1534201352624439296
世界チャンピオンのジュリアン・
アラフィリップもゴール手前での
ガッツポーズで後ろから来た選手に
先にゴールされています。
おわりに
最高時速90kmにも達するゴール前の
スプリント勝負。一瞬の気のゆるみで
簡単に順位をひっくり返されます。
今回優勝は逃したものの、総合順位は
1位を獲ったファン・アールト。
次はチームメートの期待通りの勝利を
獲得してくれることでしょう。