オミクロン株が猛威を振るっている青森県
ですが、春以降に収束を祈念して南部地方の
見どころを紹介していきます。
今回の内容は「青森県歴史観光案内所」を
参考にしています。
三戸町 大正モダン建築をめぐる
青森県三戸町は青森県と岩手県の境に
位置する町で、戦国時代には南部氏の
居城である三戸城が築かれ、城下町が
整備されました。南部氏が盛岡城に
移るまでは、実質東北地方の中心地と
して栄えています。
現在の三戸城址は、三戸城跡城山公園
として整備され、敷地内には歴史民俗
資料館である「三戸城温故館」があり
ます。また三戸町は「11ぴきのねこ」
作者の馬場のぼる氏の故郷でもあります。
また、三戸町は大正時代のモダン建築物が
残る町でもあります。
①佐瀧本店・別邸
明治19年に創業した酒類雑貨店である
佐瀧本店は、青森県最古の鉄筋コンクリート
建築として国の登録有形文化財に登録
されています。特徴なのは建物正面右側の
鐘楼風バルコニーで大正時代に流行した
セセッション様式(幾何学的意匠や
渦を巻く植物模様が見られる様式)を
取り入れています。1階店舗部分は
天井高さが約4.5メートルあり、
カウンターが備え付けられ、階段や梁、
天井縁の装飾など、全体的に銀行風の
デザインをモチーフにした作りとなって
います。現在も営業しており、見学も
可能です(事前に許可が必要)
また本店の敷地奥にあるのが別邸で、
こちらは一転して洋風部分と、数奇屋造りの
和風部分の和洋折衷建物です。
特に、八角形3階建てにドーム屋根の望楼や
妻・玄関庇の意匠、1階のステンドガラスが
印象的となっています。外観はジブリ作品の
「借りぐらしのアリエッティ」に出てくる
洋館のようです。
アクセス方法は青い森鉄道三戸駅を下車して
県道158号線から県道258号線に入り、
三戸町役場方面に走ればOKです。
また、道の駅さんのへに車を停めて、自転車で
移動するルートはこちらから。
②旧富田歯科医院跡
三戸周辺。
こんなヤベエ物件が観光化されずに普通にあるなんてあたまおかしいと思わないか????
かっこよすぎて言葉失ったもん。俺。 pic.twitter.com/FI63guVF2t— mimizuku (@hopigon) January 29, 2022
左下にある建物が旧富田歯科医院跡。
元々は銀行として建造されたが、
昭和初期に経営破綻した後は、歯医者
として建物を再利用しています。
現在は空き家となっており、建物周辺
にはフェンスが張り巡らされており
中を見る事はできません。円柱の柱に
半円のドーム型のひさし、石造りと
タイルの外観、周囲の民家と比べて
圧倒的な存在感です。
こちらは三戸町役場の真裏にあり、
斜め向かいの青森銀行の三戸支店が
目印です。
おわりに
十和田湖と八甲田山脈、八戸三社大祭や
ねぶただけが、青森県ではないというのが
わかりましたでしょうか?コロナが一段落
したらぜひお越しください。