ロードバイク、マウンテンバイクの
変速機やクランクを開発、販売して
いるアメリカの「SRAM」がシフト
コントロールレバーの概念を変える
かもしれない特許を出願しました。
グローブに接触型センサーとワイヤレスユニットを搭載
グローブ変速図のように、グローブの甲の部分に
送受信ユニットを、指先にスイッチ
を配置しています。送受信ユニットは
図を見ると厚さがそこそこ(GoProの
バッテリー程度の厚さ)あり、グローブ
を洗う時に取り外しができるようになって
います。完全防水とはいかないようです。
指先のスイッチ同士を触れたり離したり
する事でディレイラーを操作します。
説明文では左手親指と人差し指が触れる
事でリアディレイラーのシフトアップ、
親指と中指が触れる事でシフトダウンが
できるようです。右手の方でフロント
ディレイラーのシフトアップ、ダウンを
行うのでしょう。
ANT送受信はANT+で行う様です。
組み込み用圧力センサで指の動きだけでディレイラーが操作可能に!?
圧力センサflexforceという超薄型の圧力センサを
グローブに直接組み込み、指の動き
だけで各ディレイラーを操作する事も
できるようです。
flexiforce_userguideセンサが配置された指を曲げる
角度で抵抗値が変化し、電流量が
変化した事をユニットが感知して
シフト操作を行うようになっています。
ユニット側では一定量の電流が
流れないとシフト操作を行わないように
プログラムされており、誤動作を防ぐ
ことができます。
加速度センサを使う事で指でハンドルを叩くだけでシフト操作ができる!?
加速度Wiiリモコンにも搭載されていた
加速度センサを指先に設置する事で
指の動きを感知し、その動きの値が
一定値を超えた時にシフト操作を
行う事ができます。使用方法は
指でリズムをとる様に動かして
ハンドルをたたくだけです。
遠くない未来に実用化される可能性は高い
出願された図を見るとユニットは
大きく、不格好なのでこのままの
姿で販売されるとは考えにくいです。
しかし、技術の進化で確実に販売
されるでしょう。いい例が電動変速と
無線変速です。
電動変速や無線変速はホイールメーカーの
マヴィック(MAVIC)が1990年代に実用化
しましたが、いったん廃れてしまいました。
技術が追いついておらず、トラブルが頻発
した為です。その後シマノが2009年にDI2を
発表、電動変速が一般化し、グランツール
でも性能をいかんなく発揮しました。
無線変速も2018年にSRAMが「e TAP」として
復活させました。
歴史は繰り返す、近い将来シフトレバーは
なくなるかもしれません。