これからの季節、滝のような汗を流しての
室内ローラー、炎天下でのロングライドなど
脱水のリスクが高まります。
脱水も怖いですが、さらに怖いのが膀胱炎
です。
細菌の感染によっておこる膀胱内の炎症が膀胱炎
膀胱炎は細菌が尿道を通って膀胱に入り、
膀胱内の粘膜に炎症が生じて起こる病気です。
膀胱炎の症状は主に以下の4つです。
- 頻尿
- 排尿痛
- 尿混濁
- 血尿
頻尿は字のごとく、尿意を催しトイレに
行く回数が増加します。
症状の強い時は、10分前後の間隔で
トイレに行くことも。 逆に1回で出る
尿の量が少なく尿が残ってる感じ
(残尿感)もあることが多いです。
排尿痛は炎症を起こした膀胱が、
排尿により急激に縮まり刺激される事で
起こります。 排尿の途中よりも、
排尿の後半または終了後に痛む事が
多いです。 痛みがある部位は
下腹部や尿道口近くとなります。
尿混濁は増殖した細菌を殺すために
増えた白血球や炎症を起こした膀胱の
粘膜がはがれたりしてそれが尿に交じり
尿が白濁、臭いもきつくなることが
多いようです。
細菌が多くなると、膀胱粘膜が傷つけ
られ、そこから出血して尿に血が混じる
血尿になります。血尿といっても最初
から真っ赤っかではなく、排尿が止まる
直前に赤くなる「排尿終末時血尿」が
殆どです。
膀胱炎を引き起こす細菌の80%は大腸菌
膀胱炎の原因となる細菌のほぼ8割が
大腸菌です。大腸菌は主に便に含まれて
おり、しっかり拭いたつもりでも目に
見えないだけで陰部周辺に必ず存在します。
この大腸菌が尿道から膀胱に侵入し、増殖
する事で膀胱炎を引き起こします。
レーサーパンツは蒸れやすく細菌のパラダイス!?
ロードバイクに乗る時に履く
レーサーパンツ(レーパン)は
陰部全体をパッドが覆っており、
汗をかくとかなり蒸れます。
汗の蒸れは皮膚の浸軟(皮膚が
水分を含みふやける事)を招き
細菌が侵入しやすくなります。
また使用したレーパンも、パッド
部分をしっかり洗浄しないと、
菌が残ってしまい、次に履いた時に
膀胱炎の原因にもなります。
脱水により尿量が減ると、尿道の細菌を洗い流せなくなる
膀胱の主な働きのひとつである排尿は、
尿道や膀胱に存在する細菌を尿で
洗い流す役割があります。脱水により
尿量が減ると、この働きが弱くなり、
細菌が残ってしまいます。
更に、脱水による疲労やストレスで
免疫力が低下、感染症のリスクも高く
なってしまいます。
男性より女性に多い膀胱炎
膀胱炎は男性より女性が罹りやすいと
言われます。
これは自由に動く男性器に比べ、女性器が
大腸菌が存在する肛門に近い事、尿道が
男性に比べて短く、細菌が膀胱内に侵入
しやすいからです。
膀胱炎を予防するには
- トイレを我慢しない
- 水分を多めに摂る
- 疲労を溜めない
- ウォシュレットを活用、拭くときは前から後ろ
- レーパンのパッド部分の念入りな洗濯、除菌
トイレを我慢すると、老廃物である尿を
膀胱に長時間留める事になり、細菌が
発生しやすくなります。
水分を多くとる事で尿道をきれい洗い流す
事ができます。
疲労を溜めない事で免疫力を落とす事が
なく、細菌感染を予防できます。
排便後は、ウォシュレットを活用し、
便を洗い流せば拭くときに楽です。
女性限定ですが、前から後ろに拭く事で
大腸菌が膣から尿道へ侵入する事を防ぐ
事ができます。
レーパンは使用後、しっかり洗いましょう。
特にパッド部分は中性洗剤を使用して
洗い、流水でしっかりすすぎます。洗剤が
残っていると劣化の原因にもなります。
おわりに
実は妻が膀胱炎になってしまいました。
原因は仕事中トイレを我慢しすぎた為です。
微熱と下腹部痛、倦怠感で動けず、その間
家事と子供の相手は全部私です。
普段からやっているので苦ではないですが
問題は、具合が悪い妻の横でローラーを
したり、外に走りに行けない事です。
健康第一は自分だけでなく、家族にも
当てはまります。