シマノの新型デュラエースとアルテグラの
発売で盛り上がっている陰でひっそりと
消えていった機械式デュラエースと
アルテグラ。確かに軽くスイッチを押す事で
スムーズな変速が可能になっていますが、
果たしてそれはロードバイク市場にとって
有益なのでしょうか?
ロードバイクの単価が向上し、新規顧客が減少する
電動シフトは確かに便利ですが、複雑な電子
機器のため、単純な機械式にくらべ、作業
行程、部品数も多く当然に商品の値段は
高くなっています。
旧型デュラエースでみると、Di2のセットが
約300,000円、機械式が約220,000円となって
いて約8万円の差があります。
新型デュラエースは機械式がないので、
Di2が約450,000円、アルテグラDi2が
278,000円となっています。値上げにより
新しくロードバイクを始めたい、という
人もなかなか手が出にくくなってしまう
恐れがあります。
シマノコンポで唯一機械式のコンポ
セットがあるのが105以下のシリーズで
2018年に現在のR7000シリーズが登場し
現在に至っています。値段はおおよそ
70,000円前後でディスクブレーキ仕様も
あり、シマノコンポの中ではリーズナブル
に購入できます。
105シリーズが電動化したら・・ロードバイク離れが加速する
105にまで電動化が進み、機械式がなくなる
としたら、手軽にロードバイクを購入する
事が出来なくなってしまうでしょう。
(おそらく電動105は100,000円超えになる
可能性がある)
機械式のメリットは電池切れがない、トラブルに強い
電動コンポの利点と欠点は表裏一体で
あります。電池が切れた場合、当然変速は
できませんし、コードが内部で断線した
場合は、工具なしでは修理不可能です。
ディレイラー、シフトスイッチ自体の
故障でも変速はできなくなります。
その点、機械式は電池切れの心配も
なく、スペアパーツの入手も簡単です。
おわりに
私は新型デュラエースやアルテグラの
導入を今回見送りました。
理由は11速でも十分ですし、これから
冬になり外を走る機会が少なくなる
事、前に確保していたスペアパーツが
まだある事、コンポを変えても速く
ならないので、それ以外に投資しようと
思った事、何よりパーツに20~40万も
かけるのは趣味の域を超えている、と
感じたからです。
12速のメリットを感じる事ができるくらい
速く走れるようになってから検討する事に
します。