2019年に自動車メーカーのフォードが
自転車用のフロントディレイラーに
関する特許を特許商標庁に出願して
います。それは電動でもワイヤーでも
ない、第三の変速機のようです。
形状記憶合金を用いた変速機
特許商標庁に公開されている資料では
フロントディレイラー部分に2本の
ワイヤーが接続されており、それに
電流を流す事で、形状を変化させて
フロントディレイラーを動かすよう
です。この2本のワイヤーはニッケルと
チタンの合金でできた形状記憶合金で
電流が流れる事で発生する温度変化で
形状が変わる仕掛けです。(一般的な
形状記憶合金の形状が変化する温度は
80度~-20度なので、合金を使用する
部分には厳重な耐熱処置が必要になるが
その詳細は記されていない)
ケイデンスをもとにしたオートマチック変速の一端か
kontorouフォードの出願資料には「一般のライダー
のケイデンスが60前後」「コントロール
ユニット」などの文言が記載されており
ケイデンスをコントロールユニットで
選択する事で、一定のケイデンス以下
(以上)になる時にシフト操作を自動で
行うようになると思われます。
電力の安定供給、という観点からE-BIKEへの採用が有力
形状記憶合金の形状変化には電力が
必要不可欠です。安定した電力供給が
可能な大型のバッテリーを搭載する
E-BIKEへの採用が有力でしょう。
街乗りからトレイルライド、クロス
カントリーまでこなせるE-BIKEなら
オートマチックシフトはかなり役立つ
のではないでしょうか。
おわりに
E-BIKE市場に自動車メーカーが参入?
と考えてしまいますが、出願時期は
2019年であり、その後の開発状況は
不透明です。水面下で開発が進んで
いれば、近い将来より洗練された
製品が登場するかもしれません。