ロードバイクのパーツでペダリングに
直結するのはクランクです。このクランクの
長さ、どの長さが適正なのか?
サドルの高さである程度カバーできるので購入した時についているクランクでイケる
ペダリングはペダルが一番上に上がる点
(上死点と言います)とペダルが一番下に
下がる点(下死点と言います)を繰り返し
通過させる動作です。
これが上死点の位置です。
これが下死点の位置です。
右のペダルが上死点の位置にある時に
左のペダルは下死点の位置にあります。
理想のペダリングは左右のペダルを
均等な力で漕ぐ事です。
ロードバイクの完成車には170mmの
長さのクランクがついている事が
殆どですが、正直これで十分対応できます。
大事なのは、できるだけ均等な力で
クランクを回すためのサドルの高さです。
サドル高の出し方は足の関節の可動域が決め手
左右のペダルを均等な力で漕ぐには、
サドルに乗った身体が左右にグラつかない
ようにすることです。
どちらかにバランスが崩れると力の入り方
も変わってしまいます。
ここで自分の足がクランクの下死点にある
時に伸び切っていると腰も引っ張られて
しまい、左右のバランスが崩れます。
そのため、サドル高を限界まで下げて乗って
みて、その姿をスマホで撮影してみます。
腰が左右にズレずにペダリングできていたら
徐々にサドル高をあげていき、腰がずれる
直前を仮のサドル高とします。
そのサドルの高さで次は横からペダリングを
スマホで撮影します。ペダルが上死点の
位置に来た時に、かかとが下がっていないか
確認します。かかとが下がっていた場合は、
クランク長が長い、もしくは股関節の動きが
固く、足がしっかり上がり切りきらず、足首
の動きでクランクを回そうとしている可能性が
あります。この動きはふくらはぎに過度の負荷
をかけてしまい、ロングライド時の足つりに
の原因にもなります。
サドル高である程度クランクの長さはカバーできるので、調整幅が広くなる小さめのフレームがオススメ
クランクの長さはサドル高でカバーが
可能です。そのため、適正身長ギリギリの
フレームは調整幅がないのでオススメ
しません。自分の身長により1サイズ
小さいフレームを選ぶことをオススメ
します。
また、股関節のストレッチで関節の
動きをよくすると太ももを深く曲げる事が
できるので、ペダリングの動きを妨げる
のを防止できます。
おわりに
クランクの長さは正直あまり気にしなくても
大丈夫です。私の身長は166cmで、クランク
の長さは167.5mmを使っています。最初の
頃は170mmの完成車についてきたクランク
を使っていました。その時もあまり違和感を
感じる事はなく、長さを変えた後も特に
違いは分かりませんでした。
クランク長を気にするより、サドル高の
調整を細かくした方が、良いペダリングが
できるでしょう。