フランスの保険会社が世界各国から
90都市を選び、快適な自転車生活が
送れるか、6つの主要な要素に点数を
つけて分析、ランク付けしています。
- 天候(年間総日照時間、年間平均降水量、都市における0℃以下と30℃以上の気温日数を集計
- 各都市における日常生活での自転車利用率
- 都市における自転車利用者10万人当たりの事故死者数(自転車盗難による死者も含む)
- 自転車利用者10万人当たりの交通事故発生件数(死亡事故除く)
- 自転車盗難リスク(自転車利用者10万人あたりの盗難自転車発生率と殺人事件の発生率を合算)一部の国で自転車盗難の報告率が低いことを考慮し、最も報告数の多い犯罪である殺人率を追加
- インフラ率(自転車店数/自転車利用者数10万人で算出)
- 自転車専用道路の長さ
- インフラへの投資率
- レンタルバイクステーション数
- シェアサイクル保有率
- 車に乗らない日など、自転車に特化したイベント開催率
1位はオランダのユトレヒト、東京は24位
90都市の中で1位(77.84点)となったのは
オランダのユトレヒトです。ミッフィーの
生みの親であるディック・ブルーナの生誕地
でもあります。2022年のブエルタ・ア・
エスパーニャのスタート地点に選ばれて
います。
ユトレヒトの自転車利用率は90都市中最高で、
人口の51%が自転車を移動手段として利用。
また、420kmの自転車専用道路や、鉄道駅内に
ある世界最大の駐輪場など、既存のインフラが
充実している点が評価されています。
オランダは首都アムステルダムが5位に
ランクインしており、自転車先進国の名は
伊達ではありません。2位以降はドイツの
ミュンスター、ベルギーのアントワープ、
デンマークのコペンハーゲンとヨーロッパ
諸国が続き、アジア地域では中国の杭州市が
7位にランクインしています。
世界最大のレンタサイクルシステムである
杭州公共自転車がスコアに反映されて
います。
東京は治安部門で高いスコアでしたが、
人口当たりの自転車所有率とインフラ
投資、シェアサイクル部門で伸び悩んで
います。