ロードバイクやマウンテンバイク、E-BIKE
など様々な自転車を世に送り出し、ロード
レースの世界でも複数のチームに機材を
提供しているスペシャライズドですが
創業者であるマイク・シンヤードが
今回CEO(最高経営責任者)を退き
新たに掃除機メーカーのダイソンから
COO(最高執行責任者 日本で例える
なら副社長クラス)を務めたスコット・
マグワイアを迎えたとの事。
創業50周年を前にしたトップの交代
創業50周年という節目を前にした突然の
交代で、ネットニュースでも取り上げ
られています。
時事ドットコムにも取り上げられたスペシャライズドのCEO交代。
スペシャライズドは、スコット・マグワイアを最高経営責任者に任命:時事ドットコム https://t.co/N1qijb8AWs @jijicomより— yamadai@ロードバイクに乗るアラフィフおじさん (@yamadai606) March 17, 2022
創業者のマイク・シンヤードは退任後
企業の顔として引き続き活動していく
との事です。以下記事から本人のコメント
を抜粋して引用。
「私たちの夢は常に「Specialized Forever」を実現することです。その夢を追求するために、私は自分自身を「創立者、会長、およびチーフ・ライダー・アドボケート」の役割に昇格させ、スコット・マグワイアという理想的なリーダーを採用し、CEOの役割を任せることにしました。私はビジョナリーリーダーであり続け、スコットは私に報告しながらビジネスを運営する責任を負います。」
「スコットが経営に参画してくれたことで、私はライダーにより良いサービスを提供し、彼らが夢にも思わなかったような製品、サービス、体験を提供することに集中できるのです。」
「スペシャライズドが今日あるのは、ライダー、社員、そしてリテーラーの皆様のおかげです。そして学び続けることは、とても重要です。それは常にSPECIALIZED WAY(スペシャライズドの流儀)の一部なのです。私は、スペシャライズドの理想的なリーダーを何年も探してきました。スコットは、デザイン思考、エンジニアリング能力、サプライチェーンの専門知識、オペレーショナルエクセレンスを統合し、顧客と従業員に意味のあるイノベーションを推進することができる完璧な人物です。さらに、スコットは、複雑さの中からシンプルさを作りあげ、多様な人々と文化の強みを結集し活用すると信じています。」
このタイミングでの交代の理由は明らかに
なっていません。個人的な想像ですが、
創業者であるマイク・シンヤードの年齢や
健康問題、コロナ禍でのサプライチェーン
再編があると思います。コロナ禍は、
既存の仕組みを大きく変える出来事で
あり、高齢でコロナ感染後のリスクが
高いマイク・シンヤードでは万が一の
時に対応が難しくなる、とシンヤード
自身が考えたかもしれません。
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ネットによるオンライン直販、それを発展
させた「ライダー・ダイレクト」を本国
アメリカで開始しており、それに伴う
人員整理や販路の拡大は、若く経営の
ノウハウがあり、痛みを伴う決断が
できる外部からの人材の方が、感情を
挟まずに会社の利益を優先して行う事が
できる、とも考えているかもしれません。
おわりに
トップが交代する事で、今後の
スペシャライズドがどういう風に
発展していくのか、非常に楽しみで
あります。