現在のコロナウイルスによるパーツ
供給不足も足元に及ばない自転車業界を
破滅に追いやる可能性が、「台湾有事」
です。
台湾有事とは中国の台湾進攻を意味する
中国(中国共産党)と台湾(国民党)は
どちらも「中国の正統な国家」を主張
しており、中国が過去3回軍事行動を
起こしています。主戦場は中国と台湾の
間にある台湾海峡でした。3回目の軍事
行動はミサイル発射が行われています。
台湾への上陸は行われませんでしたが
周辺に艦隊が展開して一触即発の状況
になりました。
戦闘が起きれば工場の操業はもちろん、
原材料調達から生産・販売に至るまでの
物流、またはそれを管理する過程である
ロジスティクスが停止する事になります。
特に台湾の海運、空運の重要拠点は台湾
海峡に面した近い場所に集中しており、
中国本土からの砲撃やミサイル攻撃に
狙われやすい弱点があります。
ロードバイクメーカーのBIG2「ジャイアント」「メリダ」は台湾企業
ジャイアント、メリダは欧米メーカーの
OEM(他社ブランドの製品を製造する事)
を手掛けながら、自社のロードバイク、
クロスバイクやマウンテンバイクを
製造している世界第一位、二位の
メーカーです。アメリカのスペシャライズド
はメリダに株式の49%を握られており
フレームもメリダが製造しています。
ヨーロッパの自転車メーカーのフレームも
ジャイアントやメリダ、その他の台湾の
OEMメーカーで制作され、塗装などは
本国で行うようにしている所が多いです。
「世界の工場」中国にもフレーム制作をするOEM企業、そしてシマノが進出している。
世界の工場と言われる中国にもフレーム
制作を請け負うOEM企業があります。
また、天津市と崑山市にはシマノの工場が
あり、コンポーネントの生産を行って
います。
自転車の全部品の殆どが中国、台湾で製造
されているのです。
二国間で紛争が勃発すれば、それらがすべて
手に入らなくなる恐れがあります。
備えあれば憂いなし。
6月11日から13日までイギリスで開催された
G7で「台湾海峡の平和を求めること」が共同
声明に盛り込ました。それに対して中国は
否定的な反応(内政干渉)を示しています。
コロナ起源でも中国は世界から孤立しつつ
あり、偶発的な何かが起こる可能性も。
ただでさえパーツ供給が遅れていますが、
将来を見据えて多めに発注しておくのが
いいかもしれません。