6月26日から開催される世界最大の
自転車レース「ツール・ド・フランス」
(以下ツール)の開催に先立ち、レースの
楽しみ方を解説していきます。
1チーム8人で挑むフランス一周レース
ツール・ド・フランスは和訳すると
「フランス一周」ですが、厳密に一周
するわけではありません。事前の誘致合戦
で選ばれた区域を走ります。また、スタート
地点がフランス国外となる場合もあります。
(今年はデンマーク、コペンハーゲンだったが
コロナの影響でフランス国内に変更。
2019年はベルギーからスタートしている)
レース日程は2回の休息日を挟んで、全21戦
行われます。第21戦はパリ・シャンゼリゼが
ゴールとなります。
1チームの選手は8人が基本です。スタート
したら、選手の補充、交代はできません。
ツールでは、4つの賞を争う
総合優勝(マイヨ・ジョーヌ)
全21ステージを通して最も総合累積タイム
が少ない選手が総合優勝者として黄色い
ジャージ「マイヨ・ジョーヌ」を獲得します。
山岳賞(マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ)
コース上の各峠の頂上にはその厳しさに
応じた山岳ポイントが設定されており、
その合計が一番多い選手には送られるのが、
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュです。
ポイント賞(マイヨ・ヴェール)
各ステージのゴール、およびステージ途中の
中間スプリント地点の通過順位に応じて
スプリントポイントが加算され、スプリント
ポイント1位の選手が着用できます。
最優秀若手選手賞(マイヨ・ブラン)
開催年のうちに25歳以下の誕生日を迎える
選手の中で総合成績が最も上位の選手に
与えられる白色のジャージです。
これらのジャージは重複して獲得する事も
できます。
「One for all All for one」「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」
ツールに参戦するチームの目的は当然
4賞ジャージを獲得する事です。
その為に、チームの中で一番4賞ジャージ
を獲得できる可能性のある1人を「エース」
とし、他の7人はエースがジャージを獲得
できるようにサポートする「アシスト」と
なります。
アシストの役割は
- エースが風の抵抗で疲れないように前に出て風よけになる
- ドリンクや補給食を届ける
- エースが遅れた時に先頭に戻れるよう風よけ、ペースメーカーになる
- エースがパンクした時に自分のタイヤと交換する
- ライバルを脱落させるため、ペースを乱す
1人のエースが力を100%発揮できるよう、
自らの成績を犠牲にして、目標を達成する
為に働きます。
ベテランのアシストはエースが
ふがいない走りをした時は、エースを
説教する事があります。エースの地位も
盤石ではなく、アシストの方が調子がいい
場合、エースとアシストの立場が逆転する
時があります。
またエース級の選手が他のチームに移籍
する時は有能なアシストも一緒に移籍
する事もあります。
おわりに
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コロナのクラスターが発生しないよう、
UCIもガイドラインを改訂して今回の
開催に漕ぎ着けました。
今年のマイヨ・ジョーヌを纏うのは誰か、
これから楽しみです。