TREKが2020年に出願した特許が公開されており、
その中でホイールのリムに取り付ける空気圧
モニターの情報がありました。
リム内部に設置する空気圧モニター
TREKが出願した情報によると、しなやかに
たわむ材質で作られており、ホイールの
リムに装置を密着させたら、バルブを
穴に通してあとは通常通りにバルブを
ナットで固定すると一緒に装置も
固定できるようです。
210の電池収納部の蓋はプラスねじで
固定されているので、電池が切れたら
自分で交換が可能、電池もボタン電池が
使用できるので、メンテナンスのしやすさも
考慮されています。
センサー部の透視図です。部品の種類も
少ないので、重量も少なそうです。
装置の上にある〇型のパーツ(230)が
圧力センサーで、センサー部の内部構造が
上の図になります。ピストンが押されると
ピストン下にある密閉された圧力室にある
液体(シリコンオイル)に圧力がかかり、
その圧力をセンサーが感知して数値化、
それをスマホにインストールされた
アプリやサイクルコンピューターに
無線で送信、表示できるようになって
います。
密閉圧力室にオイルを使用するのは、体積が
大きく変化しないため、寒冷地と高温地の
両方で使用できるメリットがあるからです。
このセンサーは機械式で、クリンチャー
タイヤの場合はチューブ、チューブレス
タイヤの場合は空気圧により圧力センサーを
押し下げて機能します。リムにタイヤを
貼りつけて使うチューブラータイヤは使用
できなさそうです(センサーに接触する
部分もチューブや空気と違い固いため、
センサーがしっかり機能しないかも)
商品化されるのはバッテリーの厚さ次第?
特許情報にはモニター装置自体の寸法は
記載されていませんでした。
現在のホイールのリム幅の主流は、
ワイドリムと呼ばれる17C~19c
(リム内径17mm~19mm)なので、
電池は10mm位の大きさがギリギリの
ラインだと思います。モニター本体も
15Cのナローリムで使えるよう、
10mm~12mm位の大きさに
抑えなければいけないと思います。
おわりに
こういう装置は空気圧をシビアに調整
するロードレースやシクロクロスで
使えるのではないでしょうか。
今後の展開が楽しみです。