ロードバイクのタイヤには3種類あります。
タイヤ両端のビードをリム内側の溝に
引っかけ、内部に収めたチューブを空気で
膨らますことにより、ビードがリムに
押し付けられて密閉するようになっている
「クリンチャータイヤ」
チューブを袋状のケーシングと呼ばれる
素材で縫い包み、接地面のトレッド部に
コンパウンド(ゴム)を貼った
「チューブラータイヤ」
タイヤ内側にチューブに相当するブチルゴムの
空気保持層があり、チューブを必要としないが
リムにスポーク穴がない専用のホイールの使用
が前提の
「チューブレスタイヤ」
チューブレスタイヤと同じくチューブを必要と
しないが、空気保持層の代わりに専用のリム
テープとバルブ、シーラントと呼ばれる液体を
使って空気の漏れを防止する
「チューブレスレディタイヤ」
があります。
流通量が多いのは「クリンチャータイヤ」で
様々な種類のタイヤが販売されています。
今回はタイヤではなく、中に入れるチューブ
のオススメの商品を実際に使用した感想を
交えて紹介します。
ロードバイクのチューブの選び方①サイズを見る
ロードバイクのタイヤにはサイズがあります。
上の写真に写っている(700×25c)というのが
サイズです。すべてのタイヤの側面にサイズ
表記がありますので、自分のバイクのタイヤ
サイズを確認してチューブを購入しましょう。
パナレーサー チューブ R'AIR [W/O 700x23~28C] 仏式ロングバルブ(48mm)
このチューブは23C~28Cまで対応している、
と分かります。
ロードバイクのチューブの選び方②バルブ長を見る
パナレーサー チューブ R'AIR [W/O 700x23~28C] 仏式ロングバルブ(48mm)
このチューブはバルブ長が48mmとなって
います。このバルブ長が短すぎると、空気
を入れる時にポンプの口金がバルブに装着
できなくなります。最低でも20mm以上は
リムからバルブが出る長さの商品を購入
しましょう。
これはだいぶギリギリです。うまく
引っ掛けないと空気を入れた瞬間に
口金が外れます。
ロードバイクのチューブの選び方③素材を見る
ロードバイク用のチューブには素材も
様々あります。
- ブチルチューブ
- ラテックスチューブ
- RAir
ブチルチューブ
ブチルチューブは、クロスバイクなどの
生活の中で利用される自転車に使われる
素材です。厚みがあり、高い耐久性、
空気が抜けにくいためメンテナンスも
非常に簡単というメリットがあります。
ただし他のチューブに比べれば重量面で
劣っています。
ラテックスチューブ
ブチルチューブは合成ゴムですが、こちらは
天然素材(ゴムの木の樹液)を使用した
チューブです。ブチルチューブより、
しなやかでよく伸びます。そのため石等の
とがったものがタイヤを貫通してもラテックス
チューブは穴が開かず、その形の様に伸びる
ので、穴が開きにくいのです。
デメリットは天然素材のため、取り扱いが
面倒くさく、光や油分、熱に弱いです。
保管時は専用の袋に入れる事を推奨して
いるメーカーもあります。
R Air
パナレーサーという日本のメーカーが
開発した素材でできたチューブです。
ブチル素材とラテックス素材の中間的な存在
でサイクリングや普段使い、レースなど
様々なジャンルで活躍ができます。
デメリットはパンクしやすい事です。
私も2回破裂させたことがあります。
ブチルチューブオススメ
BRIDGESTONE ANCHOR (ブリヂストンアンカー) EXTENZA 軽量チューブ
SCHWALBE(シュワルベ) 【正規品】700×18/28Cチューブ 仏式 60㎜ロングバルブ
2本セット コンチネンタル(Continental) チューブ Race28 700×20-25c 仏式 42mm
ラテックスチューブのオススメ
ビットリア(Vittoria) コンペティションラテックスチューブ
グラフェンとは非常に薄く、ほぼ透明なシート状のピュアカーボンでできた革命的な素材です。
その層は原子1個分ほどに相当する薄さです(1メーターの1/1,000,000,000の薄さ)。
VittoriaはDirecta Plus社の、"G+"と名付けた原子2~8個分と同じ薄さのグラフェンを使用しています。
グラフェンの特性
1表面積の広さ :1グラム当たり約2,630㎡までカバーします
2抵抗力の高さ :鉄の約200倍の強さ
3高い熱伝導性 :ダイアモンドの2倍以上の高い熱伝導性により熱を広く拡散します
4低い比重:アルミニウムの1/2の軽さ
5高い弾力性:鉄の6倍もの高い弾力性
6高い電気伝導性、透明性、軽量性、柔軟性
ソーヨータイヤ(SOYO TYRE) ラテックスチューブ LATEX TUBE W700×23~~25C
ブチルチューブの軽量タイプで厚さが0.5mmから0.6mmに対し、
ラテックスチューブは0,35mmから0,4mmと薄く調整することが可能です。
薄く作れることで、ラテックスチューブの重量はわずか48gと、
ブチルチューブに比較し、重量にして30~40%の軽量化となっています。
しかし、すべてにおいてラテックスの方が優れた素材かのように思われますが、
ブチルゴムに対してラテックスゴムは空気浸透率が高く、
空気の減りが早いというデメリットがあります。
一晩で1.0から2.5bar程度低下する場合もありますので、
乗車前には必ず空気圧チェックをすること必要です。
正しく使用する上で、その点をご理解の上で使用ください。
R Air
パナレーサー チューブ R'AIR [W/O 700x23~28C] 仏式ロングバルブ(48mm)
おわりに
ロードバイクタイヤのチューブも
色々な種類がある事が分かったと
思います。最初のうちは取り扱い
や修理が容易なブチルチューブ製を
使って、慣れてきたら品質が高い
ラテックスなどに乗り換えてみては
どうでしょうか?