出る出ると言われつつ、まったく情報の
ない新型デュラエースですが、ここに
きて動きがあったようです。
シマノ 無線変速機構の特許をアメリカで出願していた
Free Patent Online(FPO)でアメリカの
特許を検索できるのですが、そこで
「US20200346710A1」「US10766569」
を検索すると、7月22日付で出願された
特許情報が確認できます。
表紙その中で色分けした部分を訳すと、
「無線通信ユニットは、スイッチに接続
され、電気信号に基づいて無線信号を
送信する」と書かれています。
(日本の特許検索サイトはメンテナンスで
確認できませんでした)
ワイヤレスユニットはSTI内に。ペダル式パワーメーターの新技術も投入予定
STI無線シフト内側
回路図
ワイヤレスユニットはSTI内部に取り付け
られるようです。
現行のDi2のE-TUBEジャンクションあたり
になると思われます。ワイヤレスユニット
の電源はどうやらボタン電池を使用する
仕様でワイヤレスユニットに1つ、シフト
スイッチに1つ使います。主に使用するのは
ユニット側の電池で、残量が少なくなった
時はシフトスイッチ側の電池で対応できる
様です。
もしかしたらこの部分だけ大型化する
可能性もあります。
回路図新しい技術として、内側のシフトスイッチ
の動きと圧電素子を組み合わせて電力を
発生させる「発電ユニット」をオプション
対応させています。将来的には電池交換が
不要になると画期的な試みです。
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【ロードバイク】シマノが開発している?ペダル型パワーメーターに新技術!?【海外発信】
シマノがペダル内蔵型のパワーメーターの 特許を出願している、というニュースが 海外サイトで紹介されています。 https://twitter.com/bikeradar/status/13272614 ...
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(圧電ユニットについては上記記事を参照)
通信状態や充電残量を表すインジケーター
もワイヤレスユニットに搭載され、外側
から見えるようにシフトブラケットも
変更されます。
フロント・リアディレイラーからはE-TUBE差込口がなくなる。
フロントディレイラーリアディレイラー
フロント・リアディレイラーの形状には
大きな変化はないようですが、E-TUBEの
差し込み口がなくなっています。
シマノもついに12速化!
文書名12速SRAM、カンパニョーロに遅れを
とりましたが、ついにシマノも
12速化しそうです。ただし今回の特許
では既存のフリーハブがそのまま使用
できるか、先に12速化したMTBのXTR
と同じマイクロスプライン仕様になる
かは触れられていません。シマノの
過去の動きからすると、おそらく
11速のフリーハブは互換性はなくなる
と考えています。
おわりに
今回の特許の書類にはANT+やBluetoothLE
などのワイヤレスプロトコルについても
詳しい記載がありませんでした。
とりあえず新技術など先に出願しておいて
ライバルに取られないようにする手立て
かもしれません。
シマノからはこの件での正式な発表は
まだありませんが、圧電素子を使った
充電システムなど、楽しみです。