トレーニングやロングライドをした
あとは、グイっとビールでも・・、と
思う方も多いと思います。チャリダー
にとって、飲酒はプラスなのかマイナス
なのか、考えてみましょう。
飲酒のメリットは、ストレス発散、食欲増進効果。適量なら死亡リスク低下の研究結果あり。
厚生労働省の定めている「健康日本21」
によると、飲酒の適量を「純アルコールで
1日平均20g程度」としています。
アルコール20gというのはお酒に換算すると
ビール 中ジョッキ1杯(350ml~500ml)
日本酒一合(180ml)程度です。
少量のアルコールは善玉コレステロールを
増やして心臓病や脳梗塞のリスクを減らす
働きがあります。摂取アルコール量が20g
前後の人が最も死亡リスクが低いという
研究結果もあります。
飲酒のデメリットは、体脂肪の蓄積、脱水リスク、疲労回復能力低下
糖質やたんぱく質の持つエネルギーに比べ
アルコールは、1gあたり9kcalのエネルギーを
持っています。食事のカロリーも含めると
当然高カロリーとなり太る原因となって
います。
アルコールには利尿作用があり、ビールを
飲むとトイレが近くなるのはこのためです。
体内の水分が尿で排出されるので飲まない
時より脱水になりやすくなります。
トレーニング前にしっかり水分補給を
(ミネラル、ビタミンが含まれたスポーツ
飲料がオススメ)しないとより重い脱水の
症状を引き起こす危険性があります。
お酒を多く飲むほど、疲労の回復が遅く
なります。理由はビタミンB1の減少で、
エネルギー産生の働きを持つビタミンB1が
アルコールの代謝によって使われてしまう
ためです。
ロードバイクに乗る人にとって、お酒はプラスかマイナスか?
結論から言えば「飲まないほうがいい」、と
言えます。体重増や脱水のリスクが高いため
です。体脂肪が増え体が重くなることは、
競技には明らかにマイナスだからです。
ただし、アスリートのように追い込む必要が
ない一般チャリダーなら、「純アルコールで
1日平均20g程度」を維持すれば問題ないと
思います。