コロナウイルスによるロックダウンの
ダメージがここにきてボディーブローのよ
うにロードバイク業界を苦しめ始めている
ようです。
買い手はあるがモノがない
https://twitter.com/samo19791212/status/1339703883166220288
コロナウイルスによる密回避の動きから
自転車を利用した通勤や通学を行う人が
多くなった事による需要の増加、コロナ
ウイルスに感染、もしくは感染防止のため、
フレームやパーツを製造する工場の閉鎖や
勤務シフトの調整による生産数の低下、
製品を輸送する業者も従業員の感染や、
感染防止の休業が重なり、上記のツイートの
ような納期の延期に繋がっています。
ショップ側も苦渋の対応
問屋さん曰く、在庫ありません 入荷時期分かりません。これをお客様にパススルーするしかないツラさ
— Akihiro Takaoka (@RX_Takaoka) December 23, 2020
メーカー直営店ではないものの、アマチュア
最強、ギネスワールドレコードホルダーで
ある高岡氏のお店でもこのような状況です。
首都圏以外の自転車店の状況は更に悪く
なっていくでしょう。ロードバイクやクロス
バイクなどの取り扱い中止、最悪廃業の恐れ
が現実となっています。
新しい形態の自転車ショップが生き残る
コロナウイルスを境に新たな自転車店のあり方
が問われていると考えます。
今までの自転車ショップの仕事は「自転車や
パーツを売る、交換修理を行う」が基本
でした。しかし、コロナウイルスの影響で
自転車やパーツの供給が遅れている、最悪
断たれる可能性が出てきました。既存の
ショップの仕事のほとんどができなくなる
のです。
https://twitter.com/TRYCLE3/status/1295558979666362370
こういう新しい形態のお店が主流になって
くるでしょう。新しい自転車を売るのでは
なく、個人で取引して手に入れた自転車を
お金をもらい組み立てるお店やメンテナンス
に特化したお店、フィッティングやお店独自の
グッズ販売を行ったりするお店です。
有名どころでは、乗鞍を制してシクロクロス
全日本マスターズクラスを5連覇している
筧 五郎氏の56CYCLEやアマチュアトップ
クラスの選手も愛用するホイールを裏打ち
された理論で組み上げる自転車工房「のむラボ」
さん、自転車洗車専門店のラバッジョさんが
該当します。共通しているのは
「経験に裏打ちされた
こだわりのサービスの提供」
です。
56CYCLEは洗車とローラー教室、オリジナルグッズ
や店主の筧五郎氏が実際に使用して効果を実感した
道具を販売しています。洗車はポリッシャー等の
機器を使用して徹底的に磨き上げています。
のむラボさんは製品に絶対妥協せず、自分が
認めたパーツ(値段ではなく性能)を使用した
ホイールづくりを徹底しています。
またホイールの修理や調整も行っており、
他のショップで断られたり、逆に調子を
崩してしまったホイールをいくつも
蘇らせています。
これが、ラバッジョの最高級焼き付けガラスコーティングです。#ラバッジョ #洗車の聖地 #ガラスコーティング pic.twitter.com/SC29Ve0QZA
— ラバッジョ〜自転車の洗車専門店〜 (@lavaggio2020) May 13, 2020
ラバッジョさんは初の洗車専門店として
「焼き付けガラスコーティング」を
行っています。ツイートを見ると、鏡の
様に磨き上げられたフレームやパーツを
見ることができます。素人には絶対に
出す事ができない輝きです。
おわりに
この需要と供給のバランスが崩れた状況は
2021年中は続くと思われます。
新しいフレームやパーツが届かないとなれば
中古のフレームやパーツを手に入れてメンテ
ナンスして乗る事になります。その時に利用
するのは、上記のようなサービスを提供する
店舗です。これからそうなっていくでしょう。