ロードバイクやマウンテンバイクで林道や
山道を走る時に注意が必要なのは野生動物
です。遭遇した時の対応についてまとめ
ました。
熊は冬眠あけの4~6月ごろ、冬眠に備える9~11月に動きが活発になる
kumaseitai本土に生息する熊はツキノワグマが主で
黒一色の体、胸の白色V字の模様が特徴
です。活動が活発になるのは冬眠開け
の4月~6月、冬眠に備えて食いだめを
する9月~11月ごろです。
犬並みの嗅覚、自動車並みの走力がある
嗅覚は犬並みに発達しており、においを
頼りに行動します。視力は低いので、
近づかなければその物体には反応しません。
走る速度は瞬間的ではありますが自動車
並みの時速50kmに達します。
爪が鋭く腕の力も強いので、爪が掛かれば
高い木の上まで上ってきます。牙も発達
しており、強い顎の力でなんでも食い破り
ます。
ツキノワグマは雑食だが植物食が多い
ツキノワグマは雑食性ですが、植物食
(ドングリやキノコ)が主で、肉食は
意外としません。肉食のクマは北海道の
ヒグマで、体の大きさもツキノワグマの
2倍になる場合もあります。
主な食料はドングリなどの堅い木の実,
キイチゴ・ヤマグワなどの柔らかい木の実,
昆虫類,蜂蜜,花,木や草の若芽(山菜),
ネマガリタケなどで季節ごとに食べるもの
を変えます。特に6月のネマガリタケ、
10月のドングリ類など、時期ごとに特定の
物を大量に食べる習性があります。
甘い物が大好きで、腐肉やオイルにも興味
を示します。
クマに遭遇しない
一番はクマに遭遇しない事です。そのため、
クマに自分たちの存在を認識してもらう必要
があります。クマはもともと臆病な動物で、
人間に気づくとその場から逃げ出します。
クマに襲われるのは、急な遭遇でクマを
驚かせた結果の防御行動によるものです。
有効なのは熊すずです。高音なすずの
響きでクマに存在をアピールできます。
あとは携帯ラジオで音楽やラジオ番組を
ながすのも効果的です。
クマに遭遇したら慌てず、ゆっくり動く
数十メートル先でクマを目撃した時は
絶対に近づいてはダメです。クマは視力が
低いので、近づかない限りは襲ってくる
事はありません。クマがいなくなるまで
静かにその場から動かないようにします。
クマがこちらに気づいて近づいてきた
場合、急な動きや大声はクマを刺激します。
ゆっくり動きクマとの距離を取ってから
逃げるようにしましょう。
もし至近距離で遭遇した場合も同様です。
クマは逃げるものを追いかける習性があり
瞬間的な速度は時速50kmに達します。
ゆっくり後ずさり、2~30m離れたら
自転車に乗ってその場から逃げましょう。
子グマに注意!近くに必ず親グマもいる
子グマを見ても絶対に近づいてはダメ
です。近くには必ず親グマもおり、
子グマを守ろうと襲い掛かってくる
可能性が非常に高く危険です。
クマの出没数はドングリの生育状況で上下する
bunaドングリが不作の年は、クマが目撃される
件数が多くなると言われます。これはエサ
を求めて人里近くまで降りてくること、
クマがエサを求める範囲が広くなる事が
原因と言われています。
おわりに
令和2年のドングリの実は並作と
いう事ですが、目撃件数は年々増加
しています。
正しいクマに対する知識を持って楽しい
ライドをしましょう。