これまでの経緯
- 事故直後の対応(事故当日)
- 初診時の注意(事故当日)
- 保険会社への連絡(事故当日)
- 調査員との面談時の注意(事故発生から半月経過)
- 保険会社との交渉その1(事故発生から1か月14日経過)
- 保険会社との交渉その2(事故発生から約2か月経過)
- お客様相談室へ改善要求(事故発生から約2か月経過)
- 保険会社との交渉その3(事故発生から約2か月半経過)
今回は申立書を送ってから3日程で返事が返ってきました。要約すると以下の通りです。
①賠償における時価額をどのように算出するかは法律で明確に定めたものはありません。
②しかし時価額算定の為に税法上等の減価償却と耐用年数の考え方を適用するのは賠償実務上の確立された考えです。
③ロードバイクの中古市場から同様なものを時価額とすることも一つの目安である事から賠償上の時価額は②を総合的に勘案し、不合理の無い範囲で双方が了解できる金額とする為、「購入日からの経過年数で明確に金額を算定できること」「使用状況やモデルから耐用年数を長期に変更することは不合理ではない」ことから耐用年数を4年とした。
保険会社の言い分は確かに一理あると思われます。
しかし、中古の相場価格やガイドラインまで調べてそれを根拠に約3か月も異議を申し立てていた私には自信がありました。以前の申立書の内容を再掲します。
同じメーカーの他の年式やグレードのロードバイク、別メーカーの同年式のロードバイクの中古販売額から、2014年式のロードバイクの中古販売額は新車販売額のおおよそ84%でした(添付資料参照)。また、ロードバイクはハンドルや変速装置、ホイール等を別々にカスタマイズ可能で、減価償却額を一律で判断するのは適当ではないと思われます。私のロードバイクには、最高グレードの「デュラエース」の電動モデルが搭載されており(添付資料参照)、それらは購入してから1年しか経過していません。フレームの年式が古くても、電動モデルが装着されていれば、販売価格は3割ほど高くなっています。同メーカーの2007年式モデルが定価の50%で販売されていま す。オークションサイトでは、90年代のロードバイクが高値で取引されています(添付資料参照)。見積もり額設定の根拠として、過去7年間の中古販売額を資料として提出しています。
こちらがオークションサイトや中古バイク販売店で年代やグレードの値段を調べて資料を送って根拠を示しているのに、保険会社側はそのような努力はしていません。これでは到底納得できませんでした。
今回ダメ押しで、ある記事のコピーを添付してこちらが希望する額の見積もり、申立書と一緒に送りました。以下抜粋。
ロードバイクの専門雑誌で「カーボンフレームは1万8000km走っても経年劣化がない」と専門の調査機関で調査した結果を掲載しています。これも「ロードバイクは一般の自転車と違い、材質や使用方法、保管方法まで全く違うため、大きな傷や錆がない限り、年数が経過しても耐久性が下がらない」の根拠です。私の2014年の年間走行距離は1432km でした。
これらを踏まえ、フレーム、パーツの耐用年数を10年と変更した見積もりを提出させていただきます。
b88625fab57ae4475ff32bf0c25a7669ある記事とはロードバイクの雑誌「サイクルスポーツ」2012年3月号に記載されていた「インプレ編 カーボンフレームはへたるのか?」という検証記事で、検証実験の結果フレームのカーボン素材は落車せず通常使用であれば剛性低下はない、という内容でした。バックナンバーや電子書籍もなかった為、アマゾンで古本として購入しPDF化して添付しました。