前回はロードバイクに乗る時にオススメの
ソフトコンタクトレンズを紹介しました。
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【ロードバイク】1dayコンタクトレンズのオススメを紹介します【3種類】
メガネだとサングラスをかけられないので コンタクトレンズにしている方は多いのでは ないでしょうか。私もロングライドに行く 時はスタート直前にコンタクトレンズを装着 します。 コンタクトレンズの種類 コ ...
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手軽でつけ外しも簡単。使い捨てなので
常に新しいレンズを装着できるけど、
目が乾いたり風を受けると浮いてしまう
などのデメリットもありました。
レーシックは視力回復に効果的だが、後遺症もある。
視力矯正の方法はメガネ、コンタクトレンズ
の他にレーシックという方法がありました。
レーシックは角膜にレーザーをあてて角膜の
カーブを変え角膜の屈折力を調整することに
より、近視・遠視や乱視を矯正、視力を回復
させる方法です。しかし、レーシックには
ドライアイやハログレア”(光のチラつき)
などの後遺症が3~4割ほどの確率で起こり、
落ち着くまで目薬が必要になったり、近視の
戻りが4-5%ある、という調査結果があります。
また近視が強すぎたり、角膜が薄い体質だと
そもそも手術ができない、という欠点があり
ました。
今話題の視力矯正法・眼内レンズ「フェイキックIOL」
90年代にヨーロッパで最初の手術が行われ
2004年にアメリカでも認可された矯正法
で、2010年に日本でも認可されています。
フェイキックIOL(有水晶体眼内レンズ)は、
角膜より内側の目の中に入れるレンズです。
レーシックで対応できなかった方(角膜が
薄い、強度近視など)でも矯正して裸眼で
生活することができるようになります。
ちなみに「有水晶体眼内レンズ」「ICL」
「眼内コンタクトレンズ」と違う名前も
ありますが、やる事はすべて同じです。
(ICLは商品名)
「フェイキックIOL」のメリット・デメリット
メリットは以下の通り
- ドライアイになりにくい
- 視力が(悪い方に)戻りにくい
- レンズの入れ替えが可能。
レーシックの欠点をすべて解消した
事が最大のメリットと言えます。
またレンズが合わない場合は取り出し
が可能な点もレーシックとは一線を
画しています。
ただしデメリットもあります。
- レーシックと違い感染症になった時に失明のリスクがある
- 白内障や緑内障の発症リスク
- まぶしさを強く感じる等レーシックと同じような症状が出る
- 手術費が高い
最大のデメリットは眼内にレンズを
挿入するため、悪い菌も目の中に
入り込んでしまう可能性があることです。
レーシックの場合は角膜のみ削るので、
万が一感染症を発症しても失明のリスクは
少ないですが、フェイキックIOLの場合は
眼内に菌が入り込むと失明する確率が
高くなってしまうのです。
また眼内のもともとあるレンズ(水晶体)
に眼内レンズが触れたり目の中の水分
(涙)の流れがレンズを入れる事で変化
して白内障のリスクが上昇、また眼圧も
変わるので緑内障のリスクが高まる、と
言われています。
また目の中にレンズを入れる事で、光の
周りに輪のような光が見える「ハロ」
(日本語で「光輪症」)や、光が本来より
ぎらぎらと強く、眩しく(にじむ様に)
見える「グレア」(日本語で「光輝症」)
のような後遺症がある人もいます。
これらの症状は本来ありえない処置を
(角膜や目を切開する行為)するため
発生するといわれています。
「フェイキックIOL」は医療保険適用外の
自由診療となるので、施術する医療機関
で診療費を決定しています。一般的に
片目で40万円前後、両目だと80万円と
なっており、レーシックに比べかなり
高額です。
(ターマックSL7完成車買うより安い
と思えば・・)
こちらの動画では眼科医がより詳しく
解説しています。
「フェイキックIOL」の手術までの流れ、注意点など
飛び込みで診察、手術ができるわけでは
なく、来院しての面談やカウンセリング
手術前に数回の検査を行ってからの施術
となる病院がほとんどです。また、術後
も定期健診が必要になっています。手術
自体は両目で1時間もかからずに終了する
ようですが、術後すぐは動かず安静にする
時間が必要との事なので、手術日は予定を
何も入れないようにしましょう。
また手術後も様々な注意点があります。
これは感染症のリスクを減らすための対応
となっているようです。
- 異物などが目に入らないように保護用のサングラスを着用
- 手術当日は入浴や洗顔、洗髪不可。体を洗うのは翌日の診察後から。
- 洗顔や洗髪がすぐできない(おおよそ4日程)目の周囲の化粧は特に細菌感染のリスクあり。
- 飲酒・喫煙は手術後1週間は禁止。仕事も3日位は余裕を持って休む
- スポーツは1週間〜1ヶ月は自粛。汗が目に入る様な激しいスポーツ程自粛期間を長く取る事。
- 車の運転は医師の許可が出るまで禁止
終わりに
高額な手術費用、手術前〜手術後の制約が
ネックですが、スポーツ時のメガネのズレや
コンタクトレンズのつけ外しのわずらわしさ
を考えれば、一考の余地ありかと思います。