自転車と車の左折巻き込み事故。
これは自転車側が気をつければ
回避できる事故です。
自転車と車の事故件数は左折時が突出して多い。
左折巻き込み事故は自転車と車が同じ
方向に走っている時に起こります。
交差点やコンビニなどの店舗に入ろうと
して左折した車と自転車が衝突します。
20210415poster上の資料はトラックと自転車の死亡事故
件数を表していますが、交差点の左折時が
突出して多くなっています。
トラックは死角が多く、内輪差もキツイ
(社団法人 全日本トラック協会より転載)
自動車が曲がるとき、後輪は前輪と比べて
内側を通ります。特に曲がるほうのタイヤの
前輪と後輪の通り道の幅の差を内輪差といい
車体の長いトラックはこの内輪差が大きく
なります。車の前方部分が大きく曲がったと
思っても内輪差で後部の荷台はより歩道に
近くなり巻き込み事故がおこります。
上の画像はトラックの死角を表して
います。左側の死角が特に大きいのは
運転席と逆で窓から身を乗り出しての
安全確認が難しいためです。
自転車側が車の事を分かっていないから事故る
自転車側が車の死角や内輪差の事を
理解していれば、不用意に車に
近づいたり、交差点への無理な侵入、
無謀な並走などできるはずもなく、
左折巻き込み事故は起こらないはず
です。車側も自転車とぶつかれば相手
が大けがをする事や交通事故の過失
割合も車側に不利になる事は分かって
います。
かもしれない走行を心がける
車の免許を取る時に言われるのが
「かもしれない運転を心がける」です。
あの角から子供がとびだすかもしれない
車が一時停止をせずに走り出すかも
しれない等、自分の思い込みを戒める
内容です。
ロードバイクでも同じ事が言えます。
「車が急に曲がるかもしれない」
「前に止まっている車のドアが急に
開くかもしれない」「自分に気づかず
幅寄せしてくるかもしれない」など
車の動きや、交通事情(渋滞具合や
路面の状況など)に常に気を配って
走らなければなりません。
おわりに
今回は自転車側の心構えで事故は防げる
という内容でしたが、中には悪意を持って
幅寄せしたりあおり運転をするドライバー
もいるかもしれません。
その対応でアクションカメラなどを
ドライブレコーダーの代わりにして
自転車やヘルメット、ベルトで固定して
走るのもいいです。
自分の身は自分で守りましょう。憶測で
走るのは危険です!