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【ロードバイク】仁義なき戦い!コングロマリットによるメーカー買収が進む【離合集散】
コロナ禍における自転車業界の好調さは マネーゲームの世界でも注目されている ようです。 2022年第一四半期に世界最大の自転車総合商社が誕生 オランダ アムステルダムに本社を置く Ponホールディング ...
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以前に記事にしたPonホールディング社の
企業買収に続き、アメリカに拠点を置く
国際的投資会社がオランダに本拠を構える
「アクセル・グループ」を15億6000万ユーロ
(約2007億円)で買収したとの事です。
アクセル・グループが傘下に持つ会社にはツール常連のフレーム会社も
アクセル・グループは世界有数の自転車
企業であり、15カ国で約3,100人の従業員を
擁する大企業です。チームエフデジが使用する
ラピエール、土井雪広氏や別府史之氏が
所属したスキル・シマノが使用した
KOGAなどのブランドを持っています。
https://twitter.com/shino_138/status/1472908994239143936
ラピエールは日本で5指に入るヒルクライム
大好き女子「篠」さんも使用しています。
買収したのは「コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)」
1976年にヘンリー・クラビスと
ジョージ・ロバーツが創業した
KKRは、運用資産2520億ドル
(約28兆7420億円)を持つ
世界有数の国際投資会社です。
正直聞いたことがなかったのですが、
傘下には「ナビスコ」「西友」など
日本人にも馴染みの深い企業があり、
投資先には工具メーカーの「HIKOKI」
楽器メーカーの「GIBSON」、ゲーム
メーカーの「Epic Games」など錚々たる
企業が名を連ねています。2020年には
ある企業にも約471億円の投資を行い
ました。
バーチャルトレーニングアプリの
「ZWIFT」です。
お互いの利益が一致した今回の買収劇
アクセル・グループはヨーロッパにおける
E-BIKE市場を主導する為に、KKRはコロナ禍
における自転車業界(E-BIKEやバーチャル
ライド)の新たな市場に投資して利益を
得る、というお互いの利益が一致した事で
今回の買収劇となった、と考えます。
おわりに
今回の買収劇はコロナ禍における健康志向の
高まりを受けた結果といえます。
もしコロナがなければ、世界有数の投資会社
が自転車企業を買収する事はなかったと思い
ます。