ある意味今年のロードレースの話題を
総どりした「Allez Opi-Omi」姉さんに
CPA(プロサイクリスト協会)は
1ユーロ(約134円)の損害賠償を
請求する事になりました。
今後同じようなケースを起こさせない為の措置との事だが・・
CPAの声明では以下の通りです。
我々の使命は選手を守ることであり、補償のためではなく職業としてのアスリートを尊重する必要性についての認識を高めるために、訴訟に踏み切りました。選手たちが受けた損害は、肉体的、道徳的、経済的なものです。選手たちはグランツールのために何ヶ月も準備をします。また選手たちの家族や、チームスタッフ、ボランティアや自治体のスタッフなど、レースの主役になることなくレースに関わっている人たちの努力を、一部の観客の人気取りのために、一瞬にして打ち砕かれることは許されません。今回の件は故意に誰かを傷つけようとしたわけではないことは確かですが、彼女の不注意で少なくない選手を危険にさらし、シーズンを棒に振る結果になりました。私たちが要求した1ユーロの補償金は、それらの選手(マルク・ソレールの両腕の骨折、トニー・マルティンをはじめとする落車したライダーたちが被った影響を補うものではありませんが、象徴的な価値はあります。
今後、同じような事があれば
ためらいなく訴訟を起こすぞ、と
いう決意の表れと言えます。
ちなみにツール・ド・フランスを
主催するASOは告訴しない事に
していました。
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この記事の中でも観客が原因の
落車の動画を紹介していますが、
ASOやCPAが告訴まで持って行く
ケースはなかったと記憶しています。
今回のケースは、コロナ禍での出来事で
レースに全く関係ないアピールをした
結果、大規模な落車を引き起こした事を
重く見た、レースは選手が主役であり
主催者側と意見を異にしても言うべき事は
言っていく、という意思表示でしょう。
おわりに
今回の騒動はYahoo!ニュースに取り上げ
られたりTwitterのトレンド入りするなど
日本でもかなり話題となりました。
普段ロードレースを見ない人も一連の
動画を目にして「あんな大事故になるんだ」
と驚いていました。
ロードレースに限らず、独りよがりな
行動は最悪な結果を招きかねない、と
いう事でしょう。