「ロードバイクに乗っている人はどうして
ピチピチの服を着ているの?」「下着は
なんで履かないの?」と、ロードバイクの
購入を検討している方に言われた事が
ありませんか?やはり体のラインが
はっきり出やすいサイクルジャージや
レーサーパンツが抵抗に感じるようです。
でもこれには立派な理由があります。
理由その1 空気抵抗の軽減
(シクロワイアードより転載)
オートバイに乗っている人ならわかると
おもいますが、走行時に着ている服が
ゆったり目の服だと、風が吹きつけると
余っている生地がかなりバタつきます。
そのが空気抵抗となり、体感できるほど
スピードに影響します。パーカーなどは
フードが風をはらんで、さながらヨットの
帆のような働きをしてしまい、風向きで
体が持っていかれそうになります。
ロードバイクのサイクルジャージも
体に密着する作りで生地のバタつきを
防ぎ、空気抵抗でスピードが遅くなる
のを防いでいます。
理由その② ロードレースでの安全確保
(シクロワイアードより転載)
ツール・ド・フランスに代表されるロード
レースは百数十人が一つの塊になって
ゴールを目指すのですが、その時に
ジャージがバタつくと、他の選手や
ロードバイクに引っかかり、落車の危険
があります。体にピッチリ密着するジャージ
が落車などの事故防止に繋がっています。
理由その③ 汗を素早く吸収、乾燥させるため
ロードバイクで走るとすぐ汗をかきます。
他のスポーツと違い、汗で濡れたジャージを
すぐ交換はできません。そのためジャージに
汗を素早く吸収し乾かす素材が使われます。
その性能を最大限発揮するためには肌に
密着している方が望ましいのです。
理由その④レーパン下に下着を履かないのは皮膚トラブル防止のため
自転車のペダルを回すとき、一番動くのは
足の付け根です。1分間で100回転以上ペダルを
回すときもあります。その状態で数時間走ると
股間やお尻も汗だくです。綿や化繊の下着や
パンツでは汗は吸収しても乾きにくいので、
汗で濡れたままで走り続ける事になります。
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皮膚が汗で蒸れたままだとあせもや、
皮膚と衣類が擦れて目に見えない傷ができ、
そこから菌が入り込んで毛嚢炎になったり
する恐れがあります。
レーサーパンツ(レーパン)は伸縮性が
ある素材を使用しているので、脚の動き
を邪魔しません。また皮膚との擦れの
原因である縫い目も極力少なくして
います。ピッタリした作りはジャージと
同じく汗の吸収速乾性に優れています。
サドルが当たる部分にはクッション
パッドが縫い込まれています。これは
サドル上でお尻が前後左右に細かく
動いても皮膚の擦れを防ぐ目的があります。
ロードバイクで走る格好がピッチリしている
のは以上の理由があるからです。
おわりに
サイクルジャージは派手な物が多いので、
最初は恥ずかしいと思いますが、着てみると
着心地の良さに驚きます。カラーリングが
派手なものを選ばず単色系のおとなしめの
ジャージから試してみてはどうでしょうか