ロードバイクの三大コンポーネント
メーカーの一つであるイタリアの
カンパニョーロ。カンパニョーロの歴史は
ロードバイクの歴史と言っていいほどで、
ホイールをフォークに固定するクイック
リリースを発明して実用化したのも
カンパニョーロで、リアディレイラーの
可動部分の基礎を作ったのもカンパニョーロ
です。ロードレースにおいても多くの
プロ選手が愛用しました。
今回アメリカの特許情報にカンパニョーロが
展開するグラベルバイク用コンポーネント
「Ekar」にワイヤレス仕様の情報が公開
されています。
上の画像が公開された特許情報です。
現行のEkarは1×13速で、グラベルで暴れる
チェーンが外れないようにリアディレイラー
にはチェーン暴れを抑えるダンパーを搭載。
さらにはスムーズなホイール着脱のため、
ディレイラーを後ろ側に引いた状態で
固定できるロック機構も備わっている。
今回公開された特許情報にも現行のEkarと
同じようなパーツが装着されており、
Ekarであると予想できます。
今回の特許出願内容を見ると、クリップで
固定される取り外し可能なバッテリーの
ようなものが描かれています。
(上の図の32番のパーツ)
現在、Ekarは機械式変速機のみで、
EPS(Electronic Power Shift)システムは
セントラルバッテリーから各部に電力を
供給しています。リアディレイラーに
バッテリーを使用することは、
ワイヤレスシステムへ移行する可能性を
示唆しています。ロードレースに使う
コンポーネントではなくグラベルバイクの
コンポーネントにワイヤレスシステムを
搭載するのは、飛び石や荒れた路面で
切断するリスクを回避するためと思われます。
おわりに
カンパニョーロは一時代を築いたものの、
Di2やワイヤレスシステムでシマノや
スラムの後塵を拝してしまいました。
今後カンパニョーロの復活はあるのか
期待したいところです。