ロードバイクの変速機の3大メーカーと
いえば
- シマノ(日本)
- スラム(アメリカ)
- カンパニョーロ(イタリア)
ですが、今回アメリカ特許商標庁に
カンパニョーロが申請していた特許が
公開されています。
カセットスプロケットの特許ですが、
既存の製品とは作りがかなり違って
います。
ハブボディにカセットスプロケットを装着する爪がない
(サイクルスポーツ誌より転載)
既存のスプロケットにはハブに固定する
際にはめ込む溝があります。
supuroke公開された特許内容を見ると、ハブに
スプロケットを固定する溝がありません。
そのかわり、スプロケット裏側に5つの
ネジ穴があり、そこで固定する方法のよう
です。
説明文では「スプロケットの固定をハブ軸から
離れた場所にすることで、今までの様にハブで
ペダリングの力を受け止める必要がなくなり
ハブの直径を小さくすることができる。ハブの
直径を小さくすることができれば、最小ギアの
歯数を10以下にもする事ができる。さらに、
応力を伝える部分の寸法を小さくしたり、
弱くても軽い材料を選択したりすることが
可能になる」とあります。
カセットスプロケットは1つの金属からの削りだしになる
カセット説明文には「カセットスプロケットは、
削り出し形成が望ましい。カセットが適切に
成形された単一のピースから得られる場合、
同じ重量で最大の剛性と強度、より低い
重量を得ることができる。
さらに、一体型にすることで、隣接する
スプロケット間のスペーサーが不要になり、
スプロケットの平行配置と一般的な
位置決めの精度を最大限に高めることが
できる」とあります。
削り出しの一体感はあるものの、
スプロケットをバラバラにして、自分の
使いやすいカセットに組み替える、と
いった事や、摩耗したスプロケットだけ
交換する、という事ができなくなります。
歯数に応じて取り付け穴が異なる?
スパイダーアームスパイダーアームにはそれぞれに取り付け
穴が2つあります。
supurokeおそらくカセットスプロケットの
歯数に応じて取り付け穴を変更する
ものと思われます。
シマノ以外は意外と出してる削り出しカセットスプロケット
削り出しカセットスプロケットは、
シマノ以外のメーカーは結構発売
しており、技術的にはそこまで新しく
ないですが、ハブに固定する方法が
従来と全く違っています。
今回カンパニョーロも削り出しカセット
スプロケットとその新しい固定方法も
併せて特許申請しているのはとても興味
があります。
この方法が将来のスタンダードになるのか
注目です。