シマノ製品を製造しているマレーシアの
工場が、コロナウイルスのロックダウンに
より14日まで閉鎖、とのニュース。パーツの
供給がより不透明になりました。
ロックダウンにより、6割の稼働から完全停止に。
シマノのマレーシア工場があるマレーシア
南部は、コロナウイルス感染拡大による
感染者の増加に歯止めがかからない事から
少なくとも6月14日まで完全ロックダウン
(FMCO)が発動され、一部を除き、
社会、経済活動が不許可になりました。
しかも15日以降も不透明との事です。
※参照 在マレーシア日本大使館HP
シマノのマレーシア工場は6月1日以降
60%の生産能力での操業を許可されて
いましたが、6月10日に完全閉鎖を決定、
顧客にこの変更を通知したとの事です。
マレーシア工場ではアルミ鍛造技術を用いてパーツとシマノホイールの90%を生産していた
「シマノ マレーシア工場」と検索すると
この工場ではアルミ鍛造技術を利用した
パーツの生産とデュラエースを含むシマノの
ホイールを生産しているとの事です。
シンガポール、インドネシア、マレーシアが東南アジアの拠点として存在
シマノが最初に海外拠点を築いたのが
シンガポールです。
シンガポールは自国に有益な事業への
企業の新規参入と投資を奨励するために
「パイオニア企業」といった分類を設けて
税制上での優遇措置を図り、世界銀行の
「ビジネス環境の現状」の報告書では
9年連続で「世界で最もビジネス展開に
良い国」に選定されるなど、グローバル
展開を図りたいシマノにとって利害が
一致した国でした。
その後、地理的に近く安価で良質な労働力
が豊富なインドネシア、マレーシアに
拠点を築いています。これらの3か所の拠点
で生産、組み立てを行い、パーツを送り
出していました。
コロナ対策もシンガポールは進んでおり、
6月11日以降に12~39歳の国民と、過去に
コロナウイルスに感染して回復した人にも
ワクチン接種の予約を開始、6月14日からは
段階的にイベント規模の拡大や定員の制限を
緩和していくとの事です。
製造、組み立て、流通のバランスが崩れた事でパーツ供給はより不透明に
今回のマレーシアにおける完全ロックダウン
で3か国で行っていたパーツの製造、組み立て
流通のバランスが崩れてしまいました。
しかもロックダウンが終わるのか延長される
のかも不透明で、パーツの供給は今後も
遅れる可能性が高いです。
おわりに
このような状態では新型デュラエースは
今年はプロ選手供給用のみ、一般向けの
販売は来年になるのでは、と考えます。
パーツもすでに品薄状態ですが、冬の
シーズンオフにオーバーホールができる
よう、今から注文しておくのがいいかも
しれません。
私はすでにチェーンリングは押さえて
います。