ロードバイクのテクニック本は数多く
ありますが、乗り方ではなく乗り手の
スキルアップを目的とした本を紹介
します。
ハムスタースピン、福田昌弘さん渾身の一冊「ロードバイクスキルアップトレーニング」
記憶に新しい日本縦断ギネスチャレンジを
達成した高岡亮寛さんのチームである
「Roppongi Express」の一員で、雑誌や
YouTubeでも経験や知識を生かした
トレーニング方法を教えている
福田昌弘さんが満を辞して送り出す
スキルアップ教本です。
自転車の走行テクニックは一切出てきません
他のスキルアップ教本と一線を画すのは
乗り手のスキルアップに重点を置いて
ペダリングやダンシングなどの自転車を
操作するテクニックは一切出てこない
点です。
乗り手のキャパシティ以上のテクニックは身に付かない
機材スポーツと言われるロードバイクですが
どんなにハイエンドな機材を使っても乗り手
の基礎がしっかりしていないと性能を生かす
事はできません。自転車を操るテクニックも
同じで、プロの選手の乗り方を本や動画を
見て真似しても、体が追い付かず腰や膝を
痛めてしまいます。
巷でやっているフィッティングも、理想的な
ポジションへ矯正するのではなく、今現在の
体力に負担にならないサドル高やハンドル長
の数値を出す物なので、成長を妨げる事に
繋がる恐れもあります。
筋力アップではなく、関節の動きを重視する
ロードバイクを進ませるのに一番働くのは
もちろん足ですが、その中でも股関節の
動きを福田さんは重視しています。
(本誌より抜粋)
ペダリングの時に腰や膝が痛くなる人は
本来股関節が行うペダリングの動作を
ペダリングに関係のない膝や腰が代行
しているためとの事です。
本の内容の半分はこの股関節の動きを
良くするためのドリルで占められて
います。
体の不安定さは上から下へ移行する。だから体幹の安定が大事
股関節の動きが悪い原因は、体幹の不安定さ
にある、との事で体幹の筋力アップの
トレーニング方法も充実しています。
繰り返し出てくるのは「プランク」と
「お尻をカチカチ」というキーワード
です。
プランクは体幹を板の様にまっすぐに
保ち安定させる、お尻をカチカチは臀筋
を意識して固くしてプランクの姿勢を
維持するために必要な事だそうです。
お尻を意識して固くするのは意外と
大変で、ドリルをやっているうちに
力が抜けてしまいます。またまじめに
やると終わった後はすごい疲労感です。
体幹の筋力がないかを思い知らされ
ます。
呼吸を鍛えれば自然に筋肉もパワーも鍛えられる・・!
体幹を板の様に安定させるには呼吸法も
大切で、息を吸う時に胸を膨らませる
呼吸ではなく、背中側を膨らませる
(背骨を反らさない)呼吸法を身に着ける
必要があるそうです。
はじめはどうしても胸がふくらんで
背中が反ってしまいますが、慣れると
背骨を中心に背中を膨らませる感覚が
分かるようになります。
おわりに
つい最近にkindleで半額セールをやって
おり、ベストセラー1位にもなって
います。
ぜひ手に入れてお尻をカチカチに
しましょう!