5月6日から始まるジロ・デ・イタリアで
イタリアの自転車メーカー コルナゴが
革新的なタイムトライアルバイクを投入
するとの事です。
シートステイがない?コルナゴの新しいタイムトライアルバイク「TT1」
正確には「シートステイをUCI規定
ギリギリまで下げた」です。
後輪に沿ってシートチューブの一部が
成型されているのと、シートステイの
延長線にボックス(トライアスロンで
使う事ができ、ロードレースでは使用
できない。取り外し可能)があり、
それが一体化して見えるので、あたかも
シートステイがないように感じます。
ボックスを外すとこんな外見になると
思われます。
シートステイ部を斜めから。UCIの
ステッカーが貼ってあります。
ボックスを外すとシートステイ断面は
T型の直線状になります。シートステイの
横幅が広いのは剛性確保の為かもしれません。
今まではカムテールという、直角を切り
とった形が主流でしたが、各チューブを
薄く、広く作る事ができるようになった
事も要因かもしれません。
ダウンチューブにシートステイ~
ボックス~とチューブ端が一直線に
伸びるような成型がされており、
ボックスを設置しても空力性能を
損なわないようにする狙いがあるよう
です。トップチューブとシートチューブ
接合部はギリギリまで薄くしたチューブ
の剛性確保のため三角状の加工がされて
おり、同様にBB付近も厚くなっています。
フロントフォークも幅広で薄くなって
います。ハンドルは鋭角に切れないように
なっている様で、輪行とかは専用のケースが
必要になりそう。デダ製のDHハンドルバー
の成型がF1のフロントウイングの様で、
空力性能追及している感がすごいです。
おわりに
歴史ある自転車メーカーのコルナゴが
前例のない最新式の自転車を実戦投入
した事で、さらなる自転車開発競争が
勃発するのではないでしょうか。