以前、オーストラリア陸軍がE-BIKEをテスト
している、というブログを作成しましたが、
ウクライナ・ロシア戦争では既に実戦投入
され、前線から後方まで走り回っている
との事。
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ワシントン・ポストの記事を引用すると
ウクライナ企業の「Eleek」社が開発した
E-BIKEを戦争が始まった直後、軍に
数台提供した。その後すぐに、車体を
オリーブドラブに塗装して、後輪に
小さなウクライナの国旗を施した、
E-BIKRを大量生産するようになった
そうです。
もともと配達用に販売されていた
ELEEK Atomという名前のE-BIKEを
フットレストを取り付けたり、
バッテリーやフレームの強化をして
主に偵察任務、地雷除去作業、医療品の
運搬などに使用しているとの事。
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ウクライナの大部分は東ヨーロッパ平原の
草原や平原という平坦な土地で、山岳地帯が
殆どないため、機動戦力がものを言います。
E-BIKEは最高時速90km/hも出す事ができ、
重量も65kgとバイクより軽量、排気ガスも
出ないため機動力、隠密力ともに優れた
移動手段と言えます。
広い平原を徒歩で偵察するには時間が
かかりすぎますし、車両だとドローン等に
発見されやすく、車両が破壊されると
最前線から後方に戻るのが難しくなります。
E-BIKEなら草むらに横倒しにすれば上空
からも発見しにくく、建物の陰などにも
隠しやすいので、最前線ちかくまでE-BIKEで
移動、いったん乗り捨てて徒歩で最前線へ
偵察に行く、という使い方ができます。
ちなみにこのELEEK社のスタッフは、
在庫として残っていたリチウムイオン電池を
もとに、モバイルバッテリーの製造を防空壕の
なかで始め、そのうち部品の調達が困難に
なってくると、電子タバコのバッテリーに
目をつけ、人々に電子タバコを送ってもらう
ようSNSで呼びかけていたそうです。
本来なら配達やトレイルライドに使う
E-BIKEが戦争に使われるのは複雑な気持ち
です。早く戦争が終わって本来の目的で
自転車を楽しむ事ができればいいと願って
います。